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金投資は収益をもたらすのか?

金に投資することで、金利は得られません。それでは、金投資をする意味は何なのでしょうか?

50歳以下の多くの人々とそれ以上の人々ももまた、この疑問を持っているかもしれません。エィドリアン・アッシュは、ここで金投資をする意味を、金の持つ購買力と預金の購買力を過去にさかのぼって比較し分析しています。

二度の株式市場の暴落と二度の不景気、そして、世界的な不動産価格の低迷を過去10年間に経験しました。これは、投資を奨励するには、最悪の広告であるかもしれません。確かに、銀と金の投資は、そのパフォーマンスの高さから際立っています。しかし、これらは金利を生み出さないのです。けれども、預金、債券、国債、もしくは株式も、昨今金利を生み出すことはなくなっているのです。

そのため、投資を行う意味を見出すのは困難であったとしても、ここにおける目的は下記のように明らかです。

「投資は、将来税金を支払った後に、将来更なる購買力を受領することを熟考の上予想し、現在の購買力を他へ移管するというものです。」

ウォーレン・バフェット氏はこのように述べています。バフェット氏は、米国の著名な投資家であり、世界最大の投資株式会社バークシャー・ハサウェイの筆頭株主、会長兼CEOで、彼は株主への送った最近の手紙でこのように語っています。ここでは、彼自身の投資方法を正当化していますが、過去10年間に銀投資を除くすべての投資商品のパフォーマンスを上回っている金投資については否定的です。

インフレが収益のすべてを差し引いてしまわない限り、10ドル投資し20ドル得ることは、投資としては成功したといえるでしょう。このようにバフェット氏が述べるように、実質購買力が重要なのです。そのため、過去55年間に米国の人々が経験してきた生活費の上昇を見てみることにしましょう。

*CPIAUCNS:Consumer Price Index for All Urban Consumers(都市部消費者の消費者物価指数)

このチャートからは、1957年に25セントの購買力が、現在は2ドル30セントの購買力と等しいことが分ります。

ある人々は床下貯金をしているかもしれませんが、銀行預金には金利が支払われます。下記のチャートでは、預金金利と消費者物価指数を表しています。また、それらを金投資とも比較しています。

先のチャートからも分るように、預金の金利は税金を支払った後も、長期間において消費者物価を上回っていました。しかし、消費者物価は継続して上昇したために、金投資のパフォーマンスには勝らなかったのです。なお、この金の収益率を計算する際には、収益分から28%の税金は差し引かれています。

もちろん、公式に発表される消費者物価は必ずしもその生活費の上昇を表す正確なものではないかもしれません。それは、その算出方法がかなり変更されているためです。そのために、60年前はもちろんのこと、90年代後半のものと現在の指数が必ずしも同じ指数であるとはいえないかもしれません。そこで、下記のチャートにおいては、先の税引き後の預金と金投資がコモディティ費用をどのように削減することを可能としたかを、CRB(コモディティー・リサーチ・ビューロー)によって発表されている指数で表してみました。

*CCI: コモディティー・リサーチ・ビューロー(CRB)によって発表されるContinuous Commodity Index

コモディティ指数の計算方法もまた変更されています。しかし、入力される数値は、元来最も多く利用されている、原油、銅、小麦といった自然資源です。また、この指数の算出上の変更は公式に発表される消費者物価指数の算出方法の変更と比較すると些細なものです。

先の表で見られるように、金投資は長期間において効果を見せています。そして、これは銀行預金を勝っています。しかし、必ずしも常に勝っているわけではありません。金も購買力を失った時期はあります。それは、預金金利が上昇した際です。しかし、投資の目的を覚えておく必要があります。それは、金投資は銀行に預けた預金が価値を失う時、その価値を高めるといったものです。

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エィドリアン・アッシュは、ブリオンボールトのリサーチダイレクターとして、市場分析ページ「Gold News」を編集しています。また、Forbeなどの主要金融分析サイトへ定期的に寄稿すると共に、BBCに市場専門家として定期的に出演しています。その市場分析は、英国のファイナンシャル・タイムズ、エコノミスト、米国のCNBC、Bloomberg、ドイツのDer Stern、FT Deutshland、イタリアのIl Sole 24 Ore、日本では日経新聞などの主要メディアでも頻繁に引用されています。



弊社現職に至る前には、一般投資家へ金融投資アドバイスを提供するロンドンでも有数な出版会社「Fleet Street Publication」の編集者を務め、2003年から2008年までは、英国の主要経済雑誌「The Daily Reckoning]のシティ・コレスポンダントを務めていました。

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