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金価格ディリーレポート(2026年2月2日)「前例のない」急落で金は史上最高値から21%下落、銀価格は40%安

 

金および銀価格は月曜日、先週の歴史的な急落を受けてさらに下げを拡大しました。ただし2月入り時点では年初来ではなお上昇を維持しています。トランプ大統領が次期FRB議長にケビン・ウォーシュ氏を指名したことを受け、ドルが4年ぶり安値圏から一段と反発するなか、ベースメタルも再び下落し、貴金属市場は急落しました。

米国と中国の取引所は、ボラティリティが再び高まったことを受け、証拠金を引き上げました。

ロンドンの店頭(OTC)スポット金価格(取引所先物ではなく、買い手と売り手が直接取引して決まる世界の金価格の基準)は、金曜終値から最大10.0%下落し、トロイオンスあたり4,404ドルまで下落しました。

これは木曜日につけた約5,600ドルの史上最高値から21.2%の下落に相当します。

一方、ロンドンの銀価格は最大13.7%下落してトロイオンスあたり71.67ドルとなり、先週121ドル超まで上昇した史上最高値からは41.1%の下落となりました。

一ヶ月のドル建て金と銀価格のチャート 出典元 ブリオンボールト

「この市場を40年間見てきましたが、ここまでのボラティリティは前例がありません」と語るのは、中国の巨大銀行ICBCで東京貴金属デスク責任者を務め、現在は日本地金流通協会の代表を務める池水雄一氏です。

「金属全体にわたる歴史的なラリーが、同じく歴史的な急落に転じました」と、デリバティブ取引プラットフォームSaxo Bankのストラテジー・チームは指摘しています。

その後、金と銀はいずれも月曜日の急落から反発し、それぞれ4,800ドル、84ドル近辺まで戻しましたが、その後再び小幅に下落しました。ただし年末(5週間足らず前)からは、金が9.1%、銀が9.4%の上昇を維持しています。

米国最大の銀行JPモルガンは分析の中で、「短期的な変動はあるものの、中期的には金に対して引き続き強気の見方を維持しています。背景には、構造的で明確な分散投資の流れが続いていることがあります」と本日のレポートで述べていました。

さらに「実物資産が紙の資産をアウトパフォームする体制は依然として根強く、金価格はまだ上昇余地があります」とし、2026年の金価格はトロイオンスあたり6,300ドルに達すると予測しています。」と続けています。

主要通貨に対するドルの価値を示すドル指数は月曜日に0.3%上昇し、先週の4年ぶり安値からの反発を拡大しました。ただし年初来では0.7%下落しています。

世界株式市場はMSCIワールド指数で3営業日連続の下落となりましたが、年初来ではなお1.4%の上昇を示しています。

ロンドン金属取引所(LME)では2月取引入りとともにベースメタルも「大きく下落」したとFast Marketsのアンドリュー・ホッター記者は指摘しています。3カ月物錫は8%超下落し、ニッケルも5%以上値を下げました。

ニューヨークのCMEにおけるNYMEX銅先物も再び急落し、木曜日につけた史上最高値から最大15%下落しました。

CMEグループは土曜日、COMEX貴金属先物の証拠金引き上げを発表しました。変更は月曜取引終了後から適用されます。

一方、上海黄金交易所(SGE)は証拠金要件を引き上げ、銀の繰延契約の日次値幅制限を調整しました。また上海先物取引所は、金・銀を含む主要金属の取引規則を1週間で2度目となる引き締めを行いました。

世界最大の産金国であり、最大消費国、中央銀行の最大購入国、そして純最大輸入国でもある中国におけるSGE金価格は、月曜日に12.9%下落し、1グラムあたり1,011人民元と1月9日以来の安値をつけました。

これによりSGEの基準価格は、ロンドンOTCスポット価格に対してトロイオンスあたり約12ドルのディスカウントとなり、金曜日の19ドルのプレミアムを完全に反転しました。新規輸入のインセンティブが消え、需要の弱さを示唆しています。

SGEの銀価格はさらに大きく下落し、27.3%安のグラムあたり20,353人民元と3週間ぶりの安値となりました。ただし、工業用途の比重が高いこの貴金属は、それでもロンドン価格に対してトロイオンスあたり約15ドル相当の歴史的プレミアムを維持しています。

巨大ETFであるiSharesの銀ETFは金曜日、取引高が400億ドルを超え、先週月曜日に記録された過去最高水準をさらに更新しました。

これにより同ETFは史上最も取引された証券の一つとなり、時価総額1兆ドル級の巨大テック株であるアップルとアマゾンの金曜日の出来高を合計したものさえ上回りました。

 

ホワイトハウス佐藤敦子は、オンライン金地金取引・所有サービスを一般投資家へ提供する、世界でも有数の英国企業ブリオンボールトの日本市場の責任者であると共に、市場分析ページの記事執筆および編集を担当。 現職以前には、英国大手金融ソフトウェア会社の日本支社で、マーケティングマネージャーとして、金融派生商品取引のためのフロント及びバックオフィスソフトウェアのセールス及びマーケティングを統括。

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