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金価格ディリーレポート(2022年11月14日)金価格は暗号資産の暴落による現物資産需要で、米FRBの警告の中堅固に推移

 
月曜日金価格は、FRB高官が米国の中央銀行の利上げサイクルは終了していないと述べて米国ドルと債券利回りも前週の低迷から反発する中で、3ヶ月ぶりの高値から若干下げていました。
 
一方、ステーブルコイン(Stablecoin)と呼ばれるTetherは、前週の 3%のディスカウントからは多少回復して1ドル下回る水準で推移していましたが、暗号資産として最も知られているビットコインは、取引プラットフォームFTXが破綻から窃盗と詐欺の告発に発展する中で、一時的に17,000ドルを超えた上げ幅を失っていました。
 
「FTXの崩壊は暗号資産のエコシステムの信頼を失い、実物資産の魅力を高めるものです」と、金地金精錬・金融グループのMKSパンプの市場戦略家ニッキー・シールズは、先週の金価格の急騰について 解説していました。
 
「しかし、そこには痛みを伴う富の喪失があるため、人々の不幸を喜ぶことはできません。」と続けていました。
 
ビットコインと金の12か月の米国ドル建てパフォーマンス 出典元 ブルームバーグ
 
月曜日のドル建てスポット金価格は、前週は週間で5.1%高で8月中旬以来最も高い金曜日の終値まで上昇した後、本日0.7%下げてトロイオンスあたり1760ドルをつけていました。
 
この動きに反して、ドルインデックス(米国の通貨価値を主要通貨に対して示す指標)は、先週木曜日の 予想を下回る米消費者物価指数によってFRBによる利上げペースが緩む観測が広がり、前週4%以上下落して8月中旬以来の安値を記録した後、本日は0.8%上昇していました。
 
ウォーラー連邦準備制度理事会(FRB)総裁は、オーストラリアのシドニーで開かれたスイス銀行のUBS主催の会議で、「我々は軟化していない..(金利引き上げ).ペースに注目するのはやめて、利上げの 最終到達水準がどこになるかに注目し始めるべきだ」と述べていました。
 
「インフレ率が下がるまで、その終点はまだ先だ」と語ていました。
 
年物米国債利回りは、政府機関や多くの金融機関、企業の借入コストのベンチマークとなっており、先週木曜日に少なくとも13年間で最大の1日の下げ幅を記録した後、金曜日が米国の復員軍人の日の祝日後に月曜日に再開された市場では3.87%までの小幅な上昇を見せていました。
 
CMEの FedWatchツールによると、12月の75ベーシスポイントの引き上げ予想は、インフレデータ発表前の48%から20%弱まで下げた後に本日17%へとさらに低下し、50ベーシスポイント引き上げの可能性は80%を超える水準まで増加していました。
 
そこで先週は、株式、債券、地金が急騰したにもかかわらず、ビットコインは23%下落して、1年前の史上最高値68,000ドルから75%も下落していました。
 
投資銀行J.P.モルガンのストラテジスト、ニコラオス・パニギルツォグロウ氏は、当時、長期的に14万6000ドルになると予想していたが、現在は1万3000ドルまで下がる可能性があると述べている。
 
ブルームバーグは、ロンドンのパインブリッジ・インベストメンツのマルチアセット・ポートフォリオ・マネージャー、ハニ・レダ氏の「明らかになったのは、(暗号通貨は)機関投資家の資産配分において居場所を見つけることができないだろう」というコメントを引用していました。
 
そして、「すべての投資家が戦略的な資産配分に持つべき潜在的な資産クラスとして検討されていた時期がありましたが、それは完全に選択肢から外れています。」と結論付けていました。
 
崩壊した暗号資産取引所のFTXからは少なくとも10億ドルの顧客資金が消えていると ロイター通信は土曜日に伝えていました。 
 
そのレポートでは取引所の創設者Sam Bankman-Friedはまた、FTXから彼の取引会社Alameda Researchに100億ドルの顧客資金を転送したとも伝えられていました。
 
暗号取引所FTXは、先週1週間の混乱の後、金曜日に米国の破産法適用を申請していました。
 
月曜日に欧州の株式市場が再び上昇する中、ユーロ建ての金価格は1707ユーロと、依然として4週間ぶりの高値に近い水準で推移し、 ポンド建ての金価格は1495ポンドと0.5%下落していました。
 
アジア株式は、中国の習近平国家主席が、G20サミットに先立ってインドネシアのバリ島で行われたジョー・バイデン米国大統領との初の直接会談を行う前に、前週のゼロコロナ政策の一部緩和と本日発表された不動産業界救済計画が好感されて上昇していました。
 

ホワイトハウス佐藤敦子は、オンライン金地金取引・所有サービスを一般投資家へ提供する、世界でも有数の英国企業ブリオンボールトの日本市場の責任者として、セールス、マーケティング及び顧客サポート全般を行うと共に、市場分析ページの記事執筆および編集を担当。 現職以前には、英国大手金融ソフトウェア会社の日本支社で、マーケティングマネージャーとして、金融派生商品取引のためのフロント及びバックオフィスソフトウェアのセールス及びマーケティングを統括。

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