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金価格ディリーレポート(2021年1月25日)金価格は中国の春節を前にコロナ感染拡大と追加経済政策の間で動意薄

金地金価格は、月曜日昼過ぎに上昇していました。
これは、新型コロナウィルス感染拡大する中でバイデン新大統領の1.9兆ドルの追加経済策への期待からでした。
 
ロンドンの金地金現物価格は、金曜日に0.9%下落し、先週の上げ幅を1.5%抑えた後に、本日0.6%高のトロイオンスあたり1866ドルへと上昇していました。 
 
ドルインデックスは、主要通貨に対する米通貨の価値を示す指標であり、新らたな週に、金曜日の堅調に上昇後に一転して弱含んでいました。
 
米国政府の借入額はすでにGDPの140%近くに達し、第二次世界大戦後の記録を更新しているにもかかわらず、バイデン氏が打ち出している経済政策にもかかわらず、借入コストは債券市場で緩和され、ベンチマークの10年物米国債利回りは1.07%まで低下していました。
 
日本金地金流通協会が発行する 市況解説で金融・貴金属アナリストの亀井幸一郎氏は、「過熱と冷え込みが混在する経済環境の中で、金融政策の舵取りも複雑化しており、こうした中で金市場も方向感が出にくくなっている。」と述べています。
 
そのような中、中国の上海黄金交易所(SGE)の金価格は、本日トロイオンスあたり3ドルとはいえ、ロンドン受け渡し価格に対してプレミアムを示していました。
 
SGE金価格のロンドン受け渡し金価格との差と金価格の推移 出典元 ブリオンボールト
 
昨年のコロナ危機が始まる前には、金の第1位の採掘国であり消費国でもある中国における金価格は、ロンドンの金価格よりも平均でトロイオンスあたり9ドルのプレミアムを示していました。
 
その後、世界の金価格が急騰して8月初旬にはトロイオンスあたり2075ドルと2011年に付けた史上最高値を更新した際に、中国での需要は激減し、中国の金価格はロンドン受渡価格を88ドル下回る記録を付けるまで下落しました。
 
しかし 最新のデータによると、12月のSGEからの金地金の引き出し量は前月比27%増、Au9999の取引量は前月比30%増となっており、金の精錬と製造が2021年2月12日の伝統的な金の購入・贈答シーズンである春節を前に、活発に行われていたことを示唆していました。
 
そこで、先週SGEのの金価格はロンドンからの新規輸入に対してトロイオンスあたり平均5ドルのプレミアムを付けていました。
 
金鉱業界のマーケティング団体であるワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)は、「中国の経済回復が続き、消費者市場の活性化が中国の政策立案者の優先課題となる可能性が高いため、2021年には中国の金需要が さらに回復すると予想しています」と述べています。
 
中国はこの週末に、世界の最初のコロナウイルスのロックダウンを武漢で行って一年目を迎える中で、昨年3月以来最悪の 地方都市でのコロナ感染拡大に直面しています。
 
それに対し、米国のコロナウィルスの感染者数は 250万人を超える中で、バイデン大統領は、メイン州のスーザン・コリンズ氏とユタ州のミット・ロムニー氏のような穏健派を含む主要な上院共和党議員からコロナ対策の経済対策の反対に直面しています。
 
英国においては、死亡者数が10万人に達するのも目前である中で、ジョンソン政権は 国際線到着者に強制的な検疫を導入することを検討していますが、すべての搭乗者に課すべきか、新型コロナウイルスの変異種を持つ国から到着した者だけに課すべきか、閣僚たちの意見が分かれています。
 
クリスマスの前にイングランド南東部に現れ、今世界的に広がっているコロナウイルスの英国の変異種は、致死率がこれまでのものよりも高い可能性があるとジョンソン首相は金曜日に述べていました。
 
英国ポンド建て金価格は、2週ぶりに週間の上昇を見せた後に、本日0.5%高のトロイオンスあたり£1363を付けていました。
 
そして、ユーロ建て金価格は、先週の0.7%の上昇に加え、トロイオンスあたり1536ユーロと0.8%上昇していました。
 
 

ホワイトハウス佐藤敦子は、オンライン金地金取引・所有サービスを一般投資家へ提供する、世界でも有数の英国企業ブリオンボールトの日本市場の責任者として、セールス、マーケティング及び顧客サポート全般を行うと共に、市場分析ページの記事執筆および編集を担当。 現職以前には、英国大手金融ソフトウェア会社の日本支社で、マーケティングマネージャーとして、金融派生商品取引のためのフロント及びバックオフィスソフトウェアのセールス及びマーケティングを統括。

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