金市場ニュース

金価格ディリーレポート(2020年9月7日)ECBの政策金利発表を待つ中でBrexitが新たな危機を迎えポンド建て金価格は上昇


 


ドル建て金地金価格は、月曜日ロンドン時間に下げていました。


この間、英国のBrexit交渉における新たな危機が認識される中で英国ポンドが下落し、市場参加者は19カ国からなる欧州中央銀行による今週の金融政策の決定を待つ中で米ドルが強含んでいました。


 


米国市場が労働者の日(Labour Day)の祝日で休場である中、金地金現物価格は、先週2%以上下落した後、ロンドン昼過ぎにトロイオンスあたり1926ドルまで0.4%下落していました。


 


英国ポンドは、12月末が期限のEU離脱移行期間に先立って、欧州連合(EU)が新たな貿易協定に合意しない限り、欧州連合(EU)が既に承認した離脱協定の一部を破棄するとのニュースが伝えられる中で、為替市場で一時0.6%ポンドが弱含む間、ドルインデックス(主要通貨の対米通貨価値の指標)は、月曜日に先週週後半同様に強含んでいました。


 


英国ポンド建て金価格は0.6%上昇してトロイオンスあたり1465ポンドへと上昇していました。この水準は7月22日に達した史上最高値ですが、その後8月6日に1578ポンドへと史上最高値を更新した水準からは7%以上下げています。


 


10月15日までに合意できなければ、我々の間で自由貿易協定が結ばれるとは思えず、両者はその理解を基に前に進むべきだ 」とボリス・ジョンソン首相が述べたことを首相官邸が伝えていました。


 


英ポンドでの金価格のチャート、過去12ヶ月間の推移  出典元:ブリオンボールト


 


英国とEUのBrexit交渉は、今週火曜日にロンドン開始されます。


 


首相官邸はは、北アイルランドとアイルランド共和国間の「ハードボーダー」の導入を含む、昨年10月に議会の多数派によって支持された Brexit離脱合意協定の主要部分を無効化するための新しい法案を水曜日に提出する予定であると伝えられており、アイルランド外務大臣のSimon Coveney氏は、「 非常に賢明ではない」と述べています。


 


ユーロ建て金価格は0.1%下落してトロイオンスあたり1632ユーロと、欧州株は先週米国株式市場においてテクノロジー株が牽引した下落から反発して推移していました。


 


ユーロ圏19カ国の消費者物価が8月にデフレの水準へ下げる中で、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は金曜日、政策金利は「どんなに長くても」 低金利を維持するだろうと述べていました。


 


「景気回復の兆しが見えてきているが、それにはまだ時間がかかりそうである。」と良好な米雇用統計発表後に述べていました。


 


最新のデータによると、9月1日の週は、コメックスの金先物・オプションの資金運用業者は、金のショートポジションを減少させ、ロングポジションを増加させていたことが明らかとなっていました。


 


そのために、ネットロングポジションは前週比9%増加していましたが、金価格が7月下旬に2011年のピークである1920ドルを超えて新高値を更新して以来、2週目の増加にとどまっていました。


 


そして、そのネットロングポジションは2019年9月の史上最高値を付けた際と比較するとほぼ半減していました。


 


コメックス金先物・オプション資金運用業者のネットロングポジション 出典元 CFTCのデータを基にブリオンボールトが作成


 


 


米国の規制機関である商品先物取引委員会(CFTC)が発表したデータによると、コメックス銀先物・オプションの資金運用業者のネットロングポジションは先週0.4%上昇し、3週連続で7月下旬以来の高値を記録していました。


 


銀地金は先週金価格同様に2%下落した後、月曜日には0.3%下落してトロイオンスあたり26.85ドルとなっていました。


 


そのために、金と銀の相対的な価格を追跡する金銀比価は、先月に達した3年ぶり金に対して銀割安解消した水準の71を上回って推移していました。


 


プラチナは本日、0.5%下落していましたが、トロイオンスあたり900ドルを維持していました。これは、コメックスプラチナ先物とオプションの資金運用業者がネットロングポジションを17%減らして7週間で最低の水準にしていた先週一時的に割った水準となります。


 


プラチナの需要全体の40%近くはディーゼルエンジン用触媒を必要とする自動車メーカーからのもので、工業用が大半を占めています。


 

ホワイトハウス佐藤敦子は、オンライン金地金取引・所有サービスを一般投資家へ提供する、世界でも有数の英国企業ブリオンボールトの日本市場の責任者として、セールス、マーケティング及び顧客サポート全般を行うと共に、市場分析ページの記事執筆および編集を担当。 現職以前には、英国大手金融ソフトウェア会社の日本支社で、マーケティングマネージャーとして、金融派生商品取引のためのフロント及びバックオフィスソフトウェアのセールス及びマーケティングを統括。

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