金市場ニュース

金価格ディリーレポート(2020年10月5日)医療チームのトランプ大統領早期退院示唆で金価格上昇

月曜の金価格は、下落した米ドルに対して上昇していました。
この間株式市場は、トランプ大統領がCovid-19の治療を受けた後、本日中にも退院する可能性があるとのニュースを受けて上昇していました。
 
金地金価格は、ロンドン昼過ぎにドルインデックス(主要通貨に対する米国通貨の価値を測る指標)が下落する中でトロイオンスあたり1910ドルまで上昇していました。
 
ドルインデックスは9月に1.8%上昇する一方で、金価格は3.6%下落していましたが、先週金価格の回復が見られていました。
 
金と米ドルインデックスのチャート。出典元:セントルイス連銀
 
本日ロンドン時間午前中に金価格は1877ドルまで下落し、先週の上昇分の3分の1を消し去りましたが、米国債利回りが上昇して長期金利が反発するとともに押し上げられていました。
 
銀価格は、9月中に13.3%下落した後、そのボラティリティは本日昼過ぎまでにやや収まっていましたが、本日はトロイオンスあたり24ドルを超える2週間ぶりの高値に向かって上昇していました。
 
年間需要の60%近くを工業用に使用しているプラチナも、金よりも堅調に推移し、本日午前中はトロイオンスあたり5ドルの下落にとどまり、その後20ドル上昇して894ドルに達していました。
 
トランプ大統領は74歳で、金曜日に新型コロナウイルスの治療のために病院に入院しましたが、彼の医師団は、彼は順調に回復していること、そして彼の 血中酸素濃度が一時低下したために2度酸素吸入を行ったことを確認したにもかかわらず、月曜日にホワイトハウスに戻れる可能性があると述べていました。
 
治療には重症患者のみに通常使用されるステロイド薬「 デキサメタゾン」に加え、投与期間5日の抗ウィルス剤「レムでシビル」を使った治療もまだ途中である中、トランプ大統領は彼の護衛と共に、ウォルターリード国立軍事医療センターの外に車で短時間出て、支持者に手を振っていました。
 
また、本日午前中には、欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長は、新型コロナウイルスが陽性と判断された人と接触したことから、自己孤立していると ツイートしていました。
 
フォン・デア・ライエン委員長は、英国のボリス・ジョンソン首相と土曜日にビデオ会議を介して話をしていました。ジョンソン首相は、EUからの英国の離脱のための移行期間が終了する前の1月1日までに合意する必要がある貿易協定に関して、EUが彼が望むカナダ方式に同意するならば、Brexitの協議はやるべき意味があると述べていました。 
 
英国とEUの交渉担当者間の協議は、双方が漁業や政府の補助金などの重要な問題で妥協しないために相手を非難したため、合意に至らずに金曜日に決裂していました。
 
このような対立にもかかわらず、本日は英ポンドの上昇により、ポンド建て金価格は、為替の動きによって頭を抑えられることで、トロイオンスあたり1475ポンドまでの上昇となっていました。
 
ユーロ建ての金価格も、火曜日にECBのフィリップ・レーン首席エコノミストが会議で基調講演を行い、その後、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が講演を行うのを前に、これまでの下げ幅を取り戻して1620ユーロを超えていました。
 
米国へ話を戻すと、ナンシー・ペロシ下院議長は金曜日、ドナルド・トランプ大統領の新型コロナウイルスに陽性の診断を受けて、追加経済対策に向けた協議の形が変わる可能性があると発言していました。
 
下院は10月の休会前の金曜日に今週最後の投票を行いました。ステニー・ホイヤー下院院内総務のオフィスによると、下院休会後も投票前24時間の通知により議員はCovid-19援助法案を通過させるためにワシントンに戻ることができるとのこと。
 

ホワイトハウス佐藤敦子は、オンライン金地金取引・所有サービスを一般投資家へ提供する、世界でも有数の英国企業ブリオンボールトの日本市場の責任者として、セールス、マーケティング及び顧客サポート全般を行うと共に、市場分析ページの記事執筆および編集を担当。 現職以前には、英国大手金融ソフトウェア会社の日本支社で、マーケティングマネージャーとして、金融派生商品取引のためのフロント及びバックオフィスソフトウェアのセールス及びマーケティングを統括。

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