金市場ニュース

金価格が相場予想に反して上昇し、アナリストが金相場予想を引き上げる

高い金相場予想を出すのに慎重なUBSの1ヶ月の金相場予想は現在の価格よりも低いものとなっている。

金相場予想は、複数のアナリストによって引き上げられたが、2014年に、市場を占めていた弱気予想に反して金価格が上昇する中、引き続き慎重な姿勢は変わっていない。

「金は、ゆっくりではあるが、その名誉を挽回しつつある。」とスイスの投資銀行でブリオンバンクのUBSのEdel Tully博士はコメントしている。

2013年に「ショートポジションを持つ最も人気のあった資産、もしくは完璧に無視をされていた資産」から、大規模な資産運用管理者の金投資に関するセンチメントが大きく変わりつつあると、Tully博士は続けている。

そして、3ヶ月の相場予想をトロイオンスあたり1100ドルから1350ドルへと引き上げた。しかし、現在の金価格が1315ドルであるにもかかわらず、1月の相場予想は1180ドルから1280ドルにのみに引き上げ、「私達は、市場を追うつもりはない」と述べている。

「金は、我々を含む金市場を見ている人々の思いもよらない動きをしました。」と主要経済誌のEconomist Intelligence UnitのコモディティアナリストのEdward Bell氏がコメントしている。

「金価格は我々が行った第1四半期の予想に反した動きをしている。」とFastMarketsへBell氏は今週述べている。

しかし、大晦日以降の10%の上げにも拘らず、Economist Intelligence Unitの新たな2014年の平均相場予想は、トロイオンスあたり1260ドルと1245ドルからわずかに引き上げられたのみにすぎない。

この弱気姿勢を保ったまま、「この上げは調整の動きであると見ている」と、スイスの投資銀行でブリオンバンクのソシエテ・ジェネラルの金属リサーチ主任のRobin Bhar氏は、ブルームバーグに述べている。

ブルームバーグの週間相場予想で、2012年以来最も正確な金相場予想を行っているこのアナリストは、「我々は未だに金の弱気市場を予想している。」とし、今年後半3ヶ月の金相場の平均を1050ドルとしている。

UBSのTully博士は、「大きな要因」を大規模な資産運用管理者の金投資に関するセンチメントが大きく変わりつつあるためとし、2014年の金価格の平均相場を1200ドルから引き上げ、1300ドルとした。

ブリオンボールト社のリサーチ部門は、オンライン金取引所有サービスを提供する世界有数の英国企業ブリオンボールトの、リサーチ・ダイレクターのエィドリアン・アッシュ、日本市場担当ホワイトハウス佐藤敦子を含む国際市場担当者によって構成されています。

注意事項: ここで発信される全ての記事は、読者の投資判断に役立てるための情報です。しかし、実際の投資にあたっては、読者自身にてリスクを判断ください。ここで取り扱われる情報及びデータは、すでに他の諸事情により、過去のものとなっている場合があり、この情報を利用する際には、必ず他でも確証する必要があることを理解ください。Gold Newsの利用については、利用規約をご覧ください。

SNSで最新情報を入手

Facebook   TwitterYoutube

 

貴金属市場のファンダメンタルズ