止めたい時に止められない
初心者にも分りやすい金のブログとして、経済アナリスト、そして金市場の第一人者の豊島逸夫氏にも推薦されている「はじめての金読本」で、資金が株式市場に流出している金市場の現状にふれ、金投資に関する姿勢を提言しています。
戦争は始めたい時に始められるけど、止めたい時に止められない。これ、マキャベリの言葉だそうですが、なにかに似ていると思いませんか?
米国が先頭を切って始めた量的緩和です。欧州も日本も追随しているわけですが。
米国FRB発のメッセージを追っていると、そろそろ緩和ペース縮小開始かと思いきや、ややトーンダウンして遠のいています。
緩和マネーが向かっている先はといえば、新興国にも流入しているようですが、欧米では金市場ではなく株式市場のようです。その結果として、金価格は弱含んでいます。
でも、アジアや日本に目を移してみれば、金現物にも資金が流入しているようで。ペーパーは売り、現物は買い。これを別の言い方をするならば、欧米は売り、アジアは買い、ということか。
脱デフレが定着しつつある日本においては、遠い将来のインフレ懸念、円安懸念が芽生え始めているのかも知れません。足下のことよりも先々のことを、ですね。
本日はここまで。