欧州委員会が金を担保としたユーロ債を提案
欧州連合の政策執行機関である欧州委員会によって、金を担保に国債発行をするという新しい案が提出されたことが明らかとなった。
この提案は、欧州委員会による「Green Paper on the feasibility of introducing Stability Bonds(安定債導入の実現可能性)」というもの。安定債とは、欧州委員会においては、ユーロ圏共同債を意味し、一般的にはユーロ債と呼ばれている。
欧州委員会が公表した提案書においては、ユーロ債に関して十分な情報を基に、建設的な議論をすべく、3つの選択肢が記されている。
- ユーロ圏共同債によって各国の国債の全てを置き換えるというもの。
- 国債を部分的にユーロ圏共同債に代替する。ここにおいて、ある限度額まではユーロ債をユーロ圏全ての国の連帯保証と共に発行。その限度を超えると、各国政府が現在同様に国債を発行する。
- 国債を部分的にユーロ共同債に代替する。この際の保証は、ユーロ圏全体の連帯保証ではないというもの。
この提案をさらに現実的なものとするために、欧州委員会はいくつかの「信用力の改善」が必要となる可能性、そして、金及び他の資産を部分的に、また他の資産に上回る担保とすることについても言及している。
「安定債(ユーロ共同債)が、国家の破綻時にも常に支払われることを確実にするために、信用力の改善がユーロ圏の国々によって考慮されるべきだ。」とこの提案書は述べている。また、大部分のユーロ諸国は、十分な金備蓄があることにも言及している。
ちなみに、イタリアにおいては、2415.8トンの金を備蓄している。これは、ワールドゴールドカウンシルのデータによると、評価額約1000億ユーロとなる。フランスにおいては、2435.4トンが備蓄されており、スペインとベルギーにおいても、それぞれ200トン以上が備蓄されている。
しかし、24日にドイツのメルケル首相は、フランスのストラスブールで、サルコジ仏首相、モンティ伊首相と共に記者会見をし、ユーロ共同債は、「必要でないし適切でもない」と言明したことが伝えられている。
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