中国への香港からの金輸出が過去最高を記録
香港から中国への金の輸出が、10月に前月比51%増加し、過去最高を記録した。
香港特別行政区政府の政府統計処によると、10月の香港から中国への輸出は86.299トン。9月は56.977トンであった。9月の輸出量もまた記録であった。そのため、10月を含めた過去4ヶ月において、輸出量の記録を塗り替えたこととなる。そのため、年初からの香港から中国への輸出は、昨年比3倍となっている。
ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)によると、中国の金の需要は今年750トンを超える可能性があるとのこと。WGCの世界の金の需給状況をまとめた最新レポートによると、中国の第3四半期の宝飾品需要131トンと前年比13%増であり、金需要世界一のインドを越えている。
ブルームバーグは、中国の香港よりの金輸入の上昇の主要因は、「金市場の混乱に伴うヘッジ需要に加え、中国本土と香港との価格差を利用する動き」としている。
そして、海通期貨の法人サービス責任者、段世華氏(上海在勤)は「欧米諸国経済の勢いが衰えるのに伴い、中国の景気も鈍化する見通しで、多くの人々はどこか安全な所に資金を投資しておきたいだけだ」と指摘。上海と香港の裁定取引も需要を後押ししていると分析したと伝えている。
南アフリカを拠点とする経済サイト「MineWeb」によると、10月以来、中国への輸出は減少した可能性があるとのこと。それは、ドル高による金価格の高騰のためとし、上海市場で支払われているプレミアムが、先月の約50ドルから0へと落ちたことからも、需要の減少が考えられるとしている。しかし、昨日の金価格急落を受けて、需要が高まることも予想している。
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