中国の金取引が更に自由化される
中国人民銀行が(中央銀行)が、金の輸出入取引の認可企業数を増やすと共に、金の個人バイヤーに関する規制も緩和することが、中銀のウェブサイトで30日発表された政策草案で明らかとなった。
新たな規則では、産出量が年10トン以上の金採掘業者に加え、上海黄金交易所で金の取引を行なっている銀行は、輸出入ライセンスを申請できるようになる。ちなみに、現在金の貿易が現在許可されているのは9行のみ。
この政策草案において、中国人民銀行は、金取引を長期的な金融緩和の中心と考慮しているとし、その標準化を望み、金と金製品の輸出入関連ビジネスの発展を奨励し、その参加者の法的権利を保護することを望むとしている。
上海黄金交易所における現物取引は、今年前半期1000トンを超え、2012年と比べてもはるかに上回っている。
今年第2四半期の金価格の急落から、中国の金需要は急増し、ローマのロンドン貴金属市場協会(LBMA)の年次総会に出席をしていた、中国の物流関係者は、インド当局の経常収支是正のための金輸入規制の影響で減少したインドの需要を、中国が十分に補ったとコメントしている。
ワールドゴールドカウンシルのデータによると、中国は金の産出量では世界一であり、昨年の消費量は昨年817.5トンで、インドに次ぎ世界第2位。しかし、2013年はその消費量において、インドを抜き1位となることが予想されている。
また、スタンダードバンクのJeremy East氏によると、アジア時間の金取引が2012年から2013年に倍増したとのこと。
ロイターは香港の金ディーラの、「(この新たな緩和が)導入されると、中国への金供給が増加し、(国内)価格が需要によって下がる可能性がある」というとコメントを引用している。
金現物の世界の基準価格であるロンドン価格との差である香港のプレミアムは、金価格が急落した4月と6月に、その需要の急増に金輸入業者が需要に対応できず、トロイオンスあたり30ドルを超えた。
金取引と税務関連の規制は、中国において2002年に自由化が開始された。
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