下げたら多く買えると思えるか
初心者にも分りやすい金のブログとして、経済アナリスト、そして金市場の第一人者の豊島逸夫氏にも推薦されている「はじめての金読本」で、今年の金価格の下げの背景を解説し、金の投資家へその立ち位置を提言しています。
ちょっと残念だなあと思いつつ見ていますが、今年に入ってずっと価格が下がっていることから、どうしても金市場は盛り上がりに欠けます。
リーマンショック以降の流れが逆転して、債権から株へ、新興国から先進国へ、商品から株へ、金からドルへ、というのが現在の欧米投資マネーの潮流です。
アジア・中東の個人がどれだけ金現物を買っても、欧米投資マネーが金ETFを売り切るまでは、金に対する下押しプレッシャーは続きそうです。
ただし、金ETFの残高は無限にあるわけじゃなし、そのうち売りたい向きは売り切るでしょう。ですから、売り切ったなという感触が見えた頃に、底打ちになるのではないかという気がします。なにしろアジア・中東の個人需要は旺盛ですから。
先物の売り玉も、いずれは買い戻されますし。
買いたい向きは、コツコツ買うことでしょう。下がれば下がるほど多く買えますから。むろん無理して買う必要もありませんけどね。
本日はここまで。