ニュースレター(18/11/2011)1719ドル
週間市場ウォッチ
本日金価格は、ロンドンPM FIXがトロイオンスあたり1719ドルと先週金曜日から3%下げています。また、銀価格は、ロンドンPM FIXがトロイオンスあたり32.25ドルと先週金曜日から4%下げています。
今週一週間の市場の動きは下記のようになります。
先週末にイタリアの新首相に元欧州委員のモンティ氏指名されたことなどから、市場に安心感が戻る中、行われたイタリア国債5年物は、利回りが6.29%となり前月の5.32%を上回ることとなりました。、また、スペイン国債の10年物の利回りも6%を超えたことなどから、リスク回避の動きでドルが買われると共に金が売られることとなりました。
15日は、英国時間日中は、引き続きイタリア10年物の利回りが上昇し7%を超えるなど、ユーロ圏の債務危機が市場で危機感を高めることとなりました。また、同日行われたスペイン、ベルギーの国債の入札時では、それぞれ前回を越える利回りとなり、引き続き金も売られることとなりました。
その後ニューヨーク時間に発表された米国経済指標が予想を上回るものとなり、株価が上げ金も買われることとなりました。
市場のニュースとしては、規模として世界でも有数のヘッジファンド会社ポールソン・アンド・カンパニーが、その金ETFの持ち高を36%削減したことが、14日に米SEC(証券取引委員会)に提出した書類によって明らかになりました。この詳細は、弊社市場分析ページの「ポールソン氏のヘッジファンドが金ETF持ち高を削減」をご覧ください。
16日もまた、ユーロ圏で債務問題を抱える国々の国債入札に市場は注目することとなりました。スペインの短期国債は5%台となり、前回の3%台から急騰しました。また、イタリアでは、マリオ・モンティ新首相により組閣が行われ、政治家を含まないテクノクラート政権が誕生しました。しかしながら、欧州中央銀行(ECB)の国債買い入れの努力にもかかわらず、利回りは7%を超えるレベルとなりました。このように、ユーロ圏の債務問題への憂慮が高まる中、金は下げることとなりました。その後、価格は戻すことになりましたが、米格付け会社のフィッチが、ユーロ圏の混乱拡大が米銀行格付け見通しを脅かすと警告したことなどからも株価が下げ、金も下げることとなりました。
17日は、スペイン国債10年物の入札が行われ、落札平均利回りは、6.975%と前月の5.5%を上回り、緊急支援が必要となるとされる7%に近づいたことからも、市場に危機感が高まり、株式市場が下げ、金も大きく売られることとなりました。この下げは金においては一時3%、銀は8%ほどとなり、9月26日の1日の下げに次ぐものとなりました。
そのような中、金ETF市場は、SPDRゴールドシェアは、一昨日、昨日とそれぞれ9トン、12トン残高を増やし、8月19日以来の残高となっています。
18日金価格は1714ドルから1737ドルのレンジで推移することとなりました。
本日上海黄金交易所(SGE)においては、本日の取引量が設定されている最大取引量に達した場合、銀の証拠金を15%から18%に上げることを発表しました。
ファイナンシャルタイムズによると、英国の4大銀行が第3四半期にユーロ圏へのインターバンクの貸出を24%削減したとのことです。また、スタンダードバンクの通貨アナリストのSteve Barrow氏とJeremy Stevens氏によるとユーロ圏の銀行もまた、来年6月までに資本率を6%に上げるために、ユーロ圏の国債へのエクスポージャーを減らしているとのことです。
欧州中央銀行(ECB)による債券プログラム買い入れプログラムは2010年から行われていますが、本日はユーロ圏債務問題の糸口を見つけるべく、英国デビット・キャメロン首相がベルリンでメルケル首相とECBの役割拡充と金融取引税についての話し合いを行っていましたが、合意には至らなかったとのことです。
BullionVaultニュース
弊社の会計年度が10月末で終了したことから、今週月曜日に弊社会計年度に関するプレスリリースが発表されました。欧米の債務問題などからも、安全資産の金への投資熱が高まり、弊社業績も大幅に伸びることとなりました。そして、これはBBC、サンデータイムス、ディリーテレグラフ、CityAM、ダウジョーンズなどで取り上げられることとました。2011年会計年度の概要は下記のようになります。
- 税引き前収益:5.5百万ポンド(約660億円)昨年度比48%増
- 売上高: 5.49億ポンド(約658.8億円)昨年度比81%増
- 顧客数: 3万3千人
- 顧客保有地金資産評価額: 10.7億ポンド(約1284億円)
- オンライン取引量: 15.7億ドル(約1884億円)昨年度比129%増
また、弊社のサービスを紹介するビデオ(英語)がYouTubeサイトに掲載されました。よろしければ、下記のリンクでご覧ください。
今週の市場分析ページには下記の記事が掲載されました。
- スタンダードバンク東京支店長池水雄一氏による「世界経済の不安を映す金高騰(後編)」
- はじめての金読本より「金利を産まない金の価値」
また、金市場の需要/供給ニュース欄には、下記の記事が掲載されました。
- 「2012年に銀価格が50ドルとなることを予想」
- 「世界の金投資需要が第3四半期に前年比33%増加」
- 「ゴールドマンサックスが、金価格予想を上方修正」
- 「ポールソン氏のヘッジファンドが金ETF持ち高を削減」
なお、今週の主要経済指標とその解説は下記のリンクでご覧いただけます。
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