ニュースレター(17/12/10) 金価格1368ドル
週間市場ウォッチ
本日のロンドンPM FIX金価格は、トロイオンスあたり1368ドルと、昨日記録した過去2週間中の最低値から多少戻しています。
昨日の大きな下げは、ロイター通信が伝えた、サクデン・フィナンシャルの顧客向けノートによると、「商品相場をゆがめている過剰な投機を防ぐための積極的な手段を米商品先物取引委員会(CFTC)が打ち出した後に生じた」利益確定の売りに関連した動きということです。
昨日発表されたCFTCによる規制案は、石油、金属、その他商品に対する投機を抑制するための広範なものとなっています。その規制の中には、当限のポジションについて、その商品の受け渡し可能在庫の25%を上限とするものも含まれ、当限だけでなくあらゆる限月のポジションを制限したい意向とのことです。
今週始めには、先週末に行われることが予想された中国の利上げが行われず、経済への影響がより穏やかな預金準備率の引き上げで急騰する中国のインフレに対応することとなったため、中国の金融引き締めが近い将来に無いことが市場に安心感を与え、金価格は再びトロイオンスあたり1406ドルを超えました。
しかし、その後14日に発表された米国経済指標の11月の米小売売上高は、前月比+0.8%と予想を上回る結果となり、ドルがやや強含むことになりました。
15日に発表されたニューヨーク連銀製造業景況指数もまた、10.57と市場予想の5.0を大きく上回り、前回の-11.14と比較しても急回復していることを示し、また別にFRBが発表した11月の鉱工業生産指数は前月比0.4%上昇と、こちらも市場予想を上回ることとなりました。これにより、ドルが買われ、金がさらに売られる状況となりました。
欧州ユーロ圏においては、本日米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスが、アイルランド国債の格付けを「Aa2」から5段階下げ、「Baa1」に引き下げました。銀行再建に伴う財政負担や景気先行き不透明感が理由で、見通しも「ネガティブ(弱含み)」としていますが、投資適格水準はかろうじて維持しました。それにより、アイルランド国債10年物利回りは小幅上昇し、8%台半ばで推移しています。
また、昨日行われたスペインの国債入札規模は予定を下回り、落札利回りは5.446%と前回入札に比べ上昇しました。
このようなユーロ諸国の南欧を中心としたソブリン・リスクへの警戒がドルをFX市場で押し上げていおり、年末を控えたファンドの利益確定売りが、金価格の下げの背景とも見られています。
その中、本日17日欧州連合(EU)の首脳会議は、ユーロ圏の金融安定に向けた安全網となる「欧州版・国際通貨基金(IMF)」を常設する方針を盛り込んだ議長総括を採択し閉幕しました。正式名称は「欧州安定メカニズム(ESM)」で2013年6月に設立する予定です。
BullionVaultニュース
今週BullionVault市場分析ページには、スタンダードバンク東京支店長の池水雄一氏の「スタンダードバンクGold Physical Flow Index (GPFI) から見た相場の見通し」が掲載されました。
また、同市場分析ページの金市場の需要/供給ニュースの欄においては、下記の記事が掲載されました。よろしければご覧ください。
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