金市場ニュース

ニュースレター(5月6日)1289ドル 1300ドルを試したものの及ばず下落後、雇用統計の悪化で上昇

週間市場ウォッチ

今週金曜日のLBMA金価格のPM価格は1289ドルと、前週同価格から0.3%の上昇となりました。

週明け月曜日は、ロンドンと多くの市場が休場でしたが、トロイオンスあたり1300ドルを一時越えることとなりました。しかし、週後半に米国雇用統計があることからも、ほぼその上げを失いトロイオンスあたり10ドルほどの動きとなりました。

翌火曜日は、前日同様に1300ドルを試したものの、豪州中銀が予想外で金利を引き下げたことからもドルが強含んだことからも下落することとなりました。

水曜日は、ロンドン時間昼過ぎに発表されたADP全国雇用者数が予想をしたまわったことから上昇したものの、その後再びドルが強含み上げ幅を失うこととなりました。

木曜日も、翌日の米雇用統計を待つ中、米新規失業保険申請件数が予想を上回ったものの狭いレンジでの取引となりました。

金曜日は、市場注目の雇用統計が発表され、非農業部門雇用者数が16万人と予想の20万人と前回の21.5万人を下回ったことからも、金相場が上昇することとなりました。なお、この数値が20万人を下回ったのは3ヶ月ぶりとなります。失業率は5%と前回と変わらずです。

その他の市場ニュース


  • コメックス銀先物・オプションの非商業筋のロングポジションが、先週FOMC発表前に減少すること無く、そのネットロングポジションが先週も史上最高の水準へと上昇していたこと。

  • 金ETFの最大銘柄SPDRゴールドシェアの残高が、昨日の段階で829.44トンと、2013年12月初旬以来の水準へ増加したこと。

  • 今週中国人民銀行と税関が、金輸入を増加させるために、6月1日から6つの都市における金の輸出入への制限を軽減することを発表したと上海日報が伝えたこと。この軽減措置とは、金業者が一つの許可証で12回まで輸出入できるもの。

  • 4月のインドへの金の輸入が前年同月比67.33%減の19.6トンとなったことが、インドの主要日刊紙のインディアタイムのサイトで伝えられたこと。

ブリオンボールトニュース

今週火曜日にブリオンボールトの顧客が保有する金の総量が34.8トンを越えました。これは、世界49位の金準備高を保有するペルー中央銀行を越えたこととなります。

また、ブリオンボールトが毎月月初に前月の金投資家の傾向を指数で表している、金投資家インデックスのプレスリリースが、金のあらゆる情報を日本語で発信しているゴールドニュースサイトで「2016年の急騰は多くの投資家を金・銀投資へ」と紹介いただいています。

米著名経済サイトのMarketWatchの「金先物が上昇、しかし1300ドルには及ばず」の記事で、ブリオンボールトのリサーチ主任エィドリアン・アッシュのコメントが取り上げられました。

ここでエィドリアンは、「(月曜日は市場が)中国とロンドンが祝日で閉まっていたことから、取引薄であった。そのため、1300ドルを最初に試して至らなかったことは、まだ実質的には試みとは見なされない。」とコメントしています。

今週の市場分析ページには下記の記事が掲載されました。

ロンドン便り

今週は、英国のニュースとしては、統一地方選とロンドン市長選の結果が本日刻々と伝えられていますが、先週お伝えした、ジェレミー・コービン労働党党首の反ユダヤ主義的コメントへの対応の不備で苦戦が伝えられていた労働党は、現段階では大きく議席は失っていないようです。最終結果は週末となるようですので、また別途お伝えいたします。

そこで、本日は個人的なニュースですが、昨日私は、今週欧州を訪問している安倍首相に同伴されている安倍昭恵夫人とロンドンでお会いする機会をいただきましたので、そのことについてご報告させていただきます。

私は、がん患者とその家族をサポートするロンドンのマギーズ・キャンサー・ケアリング・センターとこのマギーズ・センターを東京に設立しようとするマギーズ東京プロジェクトに関わっています。


今回昭恵夫人は、前日にドイツを訪問され、当日の朝英国へ入られて翌日には英国を後にするという、とても忙しいスケジュールの中でもマギーズ・キャンサー・ケアリング・ センターへの訪問を希望されたことから、センター長からの依頼もあり、私は昭恵夫人にマギーズ・ センターとの関わりをお話しさせていただきました。


 


英国には多くのがん関係のチャリティー団体がありますが、マギーズ・キャンサー・ケアリング・センターの知名度は、キャンサーリサーチなどとは比較にならないものです。しかし、がん患者とその家族が自分の力で一歩を踏み出すことをサポートする施設を運営している英国発祥のこのチャリティー団体は、そのユニークさからも、根強いサポーターと企業による寄付金で、英国内に20近い施設を運営しています。


 


それぞれの施設は黒川紀章を含む著名建設家によってデザインされており、人々が集うキッチンを中心としたオープンな間取りとなっています。 昭恵夫人もこのセンターの人々を包み込むような暖かさに驚かれ、 この施設の充実したワークショップやイベントなどのサポートに感心されていました。


 


そして、この施設は今秋東京豊洲にオープンの予定です。今回は、その共同代表の鈴木美穂さんも、休暇を利用して英国でのマギーズセンターの数々を訪問中でしたので、急遽昭恵夫人の訪問にあわせてロンドンのセンターへいらっしゃいました。日本テレビの記者でもある鈴木さんが昨日のその模様をレポートし、昨日ニュースでも伝えられていますので、そのリンクも下記に添付いたします。

http://www.news24.jp/articles/2016/05/06/07329449.html

マギーズセンターを東京に作ろうとしている、このプロジェクトも全て寄付金で運営されます。そこでもしご興味がありましたら、下記のマギーズ東京プロジェクトのフェイスブックページをご覧ください。

https://www.facebook.com/maggiestokyo/

それでは、最後に昨日の昭恵夫人とのマギーズセンターでの記念写真を下記に添付いたします。

右端がマギーズ東京プロジェクト共同代表の鈴木美穂さん、その隣が施設利用者の及川ゆり子さん、施設長のバーニー・バイン氏。他の英国人の方々も施設利用者。(皆様には掲載の許可をいただき済みです。)

ホワイトハウス佐藤敦子は、オンライン金地金取引・所有サービスを一般投資家へ提供する、世界でも有数の英国企業ブリオンボールトの日本市場の責任者として、セールス、マーケティング及び顧客サポート全般を行うと共に、市場分析ページの記事執筆および編集を担当。 現職以前には、英国大手金融ソフトウェア会社の日本支社で、マーケティングマネージャーとして、金融派生商品取引のためのフロント及びバックオフィスソフトウェアのセールス及びマーケティングを統括。

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