ニュースレター(27/04/2012)1663.50ドル
週間市場ウォッチ
本日金価格は、ロンドンPM Fixがトロイオンスあたり1663.50ドルと、先週金曜日のPM Fix価格から1.3%上げています。
週明け月曜日は、金価格はロンドン時間トロイオンスあたり15ドルほど下げることとなりました。この主要因はユーロ圏の債務危機の懸念によるものですが、そのきっかけは、下記のようなことからです。
- ユーロ圏及びドイツの4月の製造業PMIが50を下回り、予想も下回るものであった。これに加え、アジア時間に発表された中国4月HSBC購買者担当景気指数が6ヶ月連続で50を下回り、景気の牽引役である中国の景況感が悪化していること。
- 週末行われたフランスの大統領選挙で、サルコジ大統領の対立候補のオランド党首が優勢であることから、債務危機の今後の対応に懸念が広がったこと。
- オランダ内閣が、緊縮財政策の議会の支持を得られず総辞職したこと。
その後、ニューヨーク時間では多少戻すこととなりました。
翌火曜日は、前日と打って変わり、金価格上昇することとなりました。この要因は、前日オランダの連立政権が崩壊し、内閣が総辞職したものの、この国債入札が順調にこなされたこと、そして、国際通貨基金(IMF)が発表したデータで、新興国中央銀行が3月に金を購入したことが明らかとなったことなどからです。この新興国中央銀行の金購入に関しては、「中央銀行が金備蓄量を増加」をご覧ください。
25日水曜日は、市場注目の連邦公開市場委員会(FOMC)の政策金利発表及びバーナンキ議長の記者会見が行われました。ここで、政策金利は0.25%と据え置かれ、利上げは2014年終盤の公算と予想通りの結果となりました。この発表を受け、追加緩和に触れることがなかったことなどから、20分間で金価格はトロイオンスあたり15ドルほど下げましたが、その後30分ほどで価格を戻しました。
26日は、前日のバーナンキ議長の記者会見での「必要であれば追加的措置を講じる全面的な用意が引き続き整っている。」というコメントが追加緩和の期待を支えるものとなり、緩やかに上げることとなりました。また、ロンドン時間昼過ぎに発表された4/21の週の新規失業保険申請件数は、38.8万件と前週に引き続き38万件を越えるなど、改善が見られないことも、価格を押し上げるものとなりました。
27日は、米格付け会社S&Pによる、スペインの2段階格下げが発表され、ユーロが対ドル下げ、金価格も下げ、その後戻すこととなりました。そして、ロンドン時間昼過ぎに、米国の第一四半期GDPが、2.2%と予想を下回るものが発表されたことで、ドルが弱含み、金価格が上昇することとなりました。
市場のニュース
- フランスの大統領選で、現サルコジ政権に対抗する、オランド党首が優勢であることが明らかとなり、債務危機の対応に懸念が広がったこと。
- 緊縮財政の支持を議会から得られずオランダ内閣が総辞職したこと。
- インドの祭りアクシャヤ・トゥリティーヤでの金需要が、ルピー高で昨年比10トン減少したこと。
- 連邦公開市場委員会(FOMC)の政策金利発表及びバーナンキ議長の記者会見が行われ、政策金利は0.25%で据え置かれ、政策に大きな変更がないことが確認されたこと。ここで、「追加緩和は必要であれば実施の準備はある」というコメントが追加緩和の期待を支えたこと。
- S&Pがスペインを2段階格下げされたこと。
- 日銀が政策金利を0.1%に据え置き、資産買い入れ規模を5兆円増やし、総額70兆円としたこと。
BullionVaultニュース
今週、ブリオンボールトのリサーチ主任エィドリアン・アッシュの市場分析が、英国ロンドン金融街シティで広く購読されている経済日刊紙City AMで取り上げられました。この記事では、金価格が1700ドルに達することができない中、過去10年間押し上げてきたファンダメンタル変わっていないことに言及し、エィドリアンのその背景の解説と共に、中央銀行が20年ぶりに金のネット購入者になっているというコメントなどが取り上げられています。この記事全文(英語)は、下記のリンクでご覧いただけます。
https://www.cityam.com/fundamentals-remain-gold-resume-its-bull-run/
また、ブリオンボールトが、ドイツの主要日刊紙「Allgemeine Zeitung」の欧州の政治的危機と金価格の関係をレポートした記事で、弊社非常勤取締役でありワールドゴールドカウンシル(WGC)のマネージング ダィレクターのMarcus Grubbがインタビューされ、WGCの弊社への資本参加を説明する中で取り上げられました。この記事英語翻訳は下記のリンクでご覧いただけます。
今週の市場分析ページには、下記の記事が掲載されました。
- ブリオンボールトのリサーチ主任エィドリアン・アッシュの「金投資は収益をもたらすのか?」
- スタンダードバンク東京支店長池水雄一氏の「金の比較の価値」
- はじめての金読本の「金現物を法人で保有するメリットは?」
また、今週の主要経済指標の結果と解説は、下記のリンクでご覧いただけます。
なお、今週の市場を日本語で解説しているビデオ及びその内容は、下記のリンクでご覧いただけます。
また、弊社リサーチ研究員のベン・トレィノアの金市場のまとめ(英語)はこちらでご覧いただけます。
http://goldnews.bullionvault.com/gold-review-video-042720124
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