金市場ニュース

ニュースレター(25/11/2011)1688ドル

週間市場ウォッチ

本日金価格は、ロンドンPM FIXがトロイオンスあたり1688ドルと、1.8%下げています。

今週は、ユーロ圏の債務問題がフランス及びドイツのユーロ中核の国々へ波及したこと、また週初めには米国債務削減協議の状況にも市場は大きく反応することとなりました。それでは、一週間の市場の動きの概要は下記のようになります。

週明け21日は金及び銀は、株式、商品と共に大きく下げることとなりました。これは、ユーロ圏諸国の利回りが高止まりしていることを市場が憂慮し、現在最上級格付けであるフランス国債の格付け見直しに懸念が広がったことに加え、米国の財政赤字削減を協議していた超党派委員会で合意できない見込みということも伝わり、市場における資産のキャッシュ化が進んだためです。これにより、ドル高が進み、他の資産同様に金も売られることとなりました。

その後、この超党派委員会は期限の23日までに合意することを断念しました。その結果、2013年から1兆2000億ドルの国防費を含む支出削減策が自動的に発動されることとなります。これに際し、米国格付け会社のスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は、米国信用格付けに影響を与えない考えを示したことから、市場に大きな影響を与えることはなかった模様です。

22日は、前日金価格がトロイオンスあたり50ドル以上下げたことから実需の買いも入り、また、IMFが短期融資制度を新設することも伝えられ、トロイオンスあたり1700ドルへと戻すこととなりました。しかし、同日実施されたスペイン3ヶ月物の平均利回りは5.11%と、前回入札時の2.292%から上昇し約2倍となるなど、ユーロ諸国の国債利回りは継続高止まりすることとなりました。

また、米国時間に発表された米国第3四半期のGDPの改定値は、+2%と速報値の+2.5%から下方修正され、米株式相場は下落する中、金は安全資産として購入されることになりました。

23日は日本では祝日、そして米国は感謝祭の休みを翌日に控え、多くの米国主要指標も前倒しで発表されました。

まず中国の11月HSBC製造業購買担当者指数(PMI)が、2009年3月以来の低水準である48と発表され、この数値が50以下である場合は、製造業活動の縮小を示していることからも、アジア株が下げると共に、金価格も下げることとなりました。そして、同日発表されたユーロ圏とドイツ11月のPMI製造業もまたそれぞれ46.4、47.9と予想及び前回を下回りました。

また、先月フランス、ベルギー、ルクセンブルグ各国が合意したデクシア救済に関して、新たな協議が行われていることが報じられ、ユーロが対ドルで0.3%下げ、ユーロ圏国債の利回りが上昇しました。

そして、同日ドイツ政府が実施した10年物の国債入札は、60億ユーロの募集に対し応札額が約39億ユーロに留まり、応札利回りは1.98%と流通市場価格を上回ったことからも、先のいくつかの要因も含めて市場に警戒感が広がり、株価が下げ、金も換金売りが進み下げることとなりました。。

24日は、米国が感謝祭で祝日であることからも、トロイオンスあたり1692ドルから1700ドルと狭いレンジで推移することとなりました。

同日発表されたドイツの11月IFO景況指数が予想を上回るものとなったものの、ドイツメルケル首相が引き続きユーロ共同債発行と危機対応での欧州中央銀行(ECB)の役割拡大を拒否したことが伝えられ、ユーロ圏国債の利回りは高止まりすることとなり、対ユーロのドル高が継続することとなりました。

また、米格付け会社フィッチがポルトガルを投資不適格へと格下げ、また、ムーディーズがハンガリーを投資不適格級に引き下げました。

本日25日は、イタリア国債の入札で2年物の落札利回りが7.8%、6ヶ月物は6.5%と、それぞれ前回入札時(10月26日)4.6%と3.5%から上昇しました。また、本日の流通市場でのイタリア5年債と10年債の利回りは、ロンドン時間午前中にそれぞれ7%を超えることとなりました。

そのような中、金価格はニューヨーク市場が明けると共に1698ドルへと上昇し、英国時間17時にトロイオンスあたり1682ドルへと戻しています。

BullionVaultニュース

弊社リサーチ主任エィドリアン・アッシュのコメントが、ウォールストリートジャーナルの資産運用及びトラフィック量においてはトップ200のサイトMarketWatchで取り上げられました。

この記事では、金価格が過去4週間で最も低いレベルとなっていることに対し、エィドリアン・アッシュの「金は、他の資産が現金化されるのと同様の流れの中にいるのです。」というコメントが言及されています。記事全文(英語)はこちらでご覧いただけます。

http://www.marketwatch.com/story/gold-silver-fall-in-electronic-trading…

また、英国の投資関連サイトの「Money Observer」において、弊社の売り上げの伸びが会計年度の詳細と共に「金が安全資産としての位置づけを高める」という記事の中で紹介されました。この全文(英語)は、下記のリンクでご覧いただけます。

http://www.moneyobserver.com/issue/features/gold-regains-safe-haven-lus…

今週弊社市場分析ページには下記の記事が掲載されました。

また、今週の主要経済指標の結果及びその解説は下記のリンクでご覧いただけます。

来週は米国雇用統計が発表されます。通常通り、これらの結果及び市場における反応は、リアルタイムでツィッターでお届けいたします。よろしければ、下記のリンクでBullionVaultjpをフォローください。

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ホワイトハウス佐藤敦子は、オンライン金地金取引・所有サービスを一般投資家へ提供する、世界でも有数の英国企業ブリオンボールトの日本市場の責任者であると共に、市場分析ページの記事執筆および編集を担当。 現職以前には、英国大手金融ソフトウェア会社の日本支社で、マーケティングマネージャーとして、金融派生商品取引のためのフロント及びバックオフィスソフトウェアのセールス及びマーケティングを統括。

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