ニュースレター(2014年1月24日)1267ドル リスクオフ傾向から株が下げ、金が上昇
今週も私は休暇をいただいていましたので、ニュースレターの掲載が遅れましたことをお詫びいたします。また、メール配信は月曜日事務所に戻りましたら、行わさせていただきます。
週間市場ウォッチ
今週金曜日のAM Fix価格は、トロイオンスあたり1267ドルと前週同価格から1.3%の上げとなっています。
週明け月曜日は、前週末のショートカバーの上げを受け継ぎトロイオンスあたり1257ドルまで上げたものの、緩やかに1253ドルまで戻すこととなりました。ちなみに、同日は米国市場がキング牧師の誕生日で祝日であったために休場となっていました。
翌火曜日は、金価格はトロイオンスあたり1254ドルから1237ドルまで下げ、1240ドルまで多少戻すこととなりました。この下げは、12月の米国雇用統計は悪化していたものの、その後の主要経済指標が良好であることから、来週のFOMCにおいて、更なる量的緩和縮小が行われるという観測が広がったためです。
水曜日は、特に重要な経済指標やイベントがない中、トロイオンスあたり10ドルほどの値動きで推移しました。
木曜日金価格はトロイオンスあたり32ドル上げ、1260ドルを超えることとなりました。これは、インドの与党国民会議派のガンジー総裁が、政府に対して記録的な水準にある金の輸入関税の引き下げやその他の規制の緩和を要請したことが伝わったことがきっかけとなり、金価格を押し上げたためです。その後、米国主要経済指標の週間失業保険件数や、中古住宅販売件数が予想を下回り、量的緩和縮小が今後拡大するという観測が後退したことも価格の上昇を助けた模様です。
金曜日は前日の上げの流れを受け継ぎ、更にトロイオンスあたり1270ドルまで上げることとなりました。これは、新興国通貨が急落していることを受けて、投資家のリスク回避姿勢が強まったことなどから、世界の株式市場が軒並み下げる中、金は上昇することになりました。
他の市場のニュース
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金ETFの最大銘柄「SPDRゴールド・シェア」の残高が7.49トン増加したこと。 -
ロンドン貴金属市場協会(LBMA)の2014年予想平均金価格が1219ドル、銀は19.95ドル、プラチナは1490ドル、パラジウムは774.81となったこと。
ブリオンボールトニュース
今週の主要経済指標の結果と解説は、下記のリンクでご覧いただけます。
ロンドン便り
雨が多いことで有名なイギリスですが、この冬の雨量は記録的なもので、1月第2週までの雨量は一月分と、記録的な量となっています。この悪天候は2月上旬まで続くことが予想されており、洪水や土砂崩れのニュースが止まることがありません。この週末も150近い地域で洪水警報が出されています。
それに加え、ウェールズやロンドン南部では、強風注意報も出されていて、昨日土曜日に小さな竜巻に襲われたサリー州の Chobhamでは、その強風で野良猫が飛ばされたこともレポートされています。
日照時間が短い冬の日々に、このように雨模様が長く続くと体調を壊す人々も多く、個人的にも春の訪れを今年はより一層強く望む日々です。