金市場ニュース

ニュースレター(2013年6月5日)1386ドル ドル安からの価格の上げを雇用統計が押し戻す

週間市場ウォッチ

今週金曜日のPM Fix価格は、トロイオンスあたり1386ドルと前週同価格から0.6%の下げとなりました。

週明け月曜日は、米国5月ISM製造業景況指数が49と前回と予想を下回り、経済拡大と縮小の分岐点の50を下回ったことから、FRBの量的緩和早期終結の観測が後退し、トロイオンスあたり1400ドルを超え急騰することとなりました。ちなみにこの数値49.0は2009年6月以来の低水準となります。

火曜日は、インド準備銀行が経常赤字の拡大懸念から、輸入額で原油に次いで2位の金輸入の新たな制限を発表したことから、金の消費において世界一のインドの消費量の減少懸念から金価格は下げることとなりました。この詳細は、「5月のインドの金輸入急増を受け、インド当局が金輸入規制を強化」をご覧ください。

水曜日は、市場注目の今週金曜日の米国雇用統計の前に発表される、米国の民間の雇用状況を示す5月ADP全国雇用者数が発表され、予想を下回る13万5000人であったことから、金価格はトロイオンスあたり10ドルほど上昇しましたが、その後緩やかに戻すこととなりました。

同日は、前日に続きインド当局の金輸入への規制として、現行の関税率6%を8%へ引き上げることを発表しました。金消費国として世界一のインドの消費の減少は金市場にとってはネガティブなニュースであることからも、金価格の上値は重い一日となりました。

木曜日は、ドルが対主要通貨下げる中で、金価格は上昇することとなりました。この要因は、欧州中央銀行とイングランド銀行が政策金利を据え置いたこと。また、欧州中央銀行のドラギ総裁が理事会後の記者会見で、ユーロ圏経済が年内にプラス成長を回復するとの見通しを示し、追加の景気刺激措置を当面見送る根拠を提供したこと。更に、為替市場でドル安に動き始めると、利益確定や損切の取引も出され、ドル安が更に進んだ模様です。

本日金曜日は、市場注目の米国雇用統計が発表され、5月非農業部門の雇用者数が17万5千人と予想を上回り、5月失業率は7.6%と0.1%悪化したことから、金価格は神経質な動きをした後1400ドルを割り込み、ロンドン時間午後5時半には1383ドルと、一週間の上げをしっかり戻し、更に下げることとなりました。

市場ニュース

ブリオンボールトニュース

今週、ブリオンボールトが毎月まとめている金投資家インデックスの5月の数値が発表されました。5月のインデックスは、4月に価格が急落した際に金現物需要が大きく高まった水準からは下げたものの、53.0と強気傾向は維持したことが明らかとなっています。この詳細は、金投資の強気傾向は前月比弱まったものの継続」をご覧ください。また、このニュースは、下記のようにロイター、CNBなどの主要メディアで伝えられています。

ロイター:個人投資家の金購入は減少したものの強気傾向は継続

CNBC:4月の金価格の急落後も、個人投資家の強気傾向は継続

また、米国主要経済指標が悪化し、金価格が1400ドルへ戻したことなどについて、弊社リサーチ主任のエィドリアン・アッシュと米国市場責任者ミゲル・ペレス-サンタイアのコメントが主要経済サイトで取り上げられています。

The Street:株価が下げ金価格上昇

MarketWatch: 投資家が慎重になると共に金価格が上げを切り下げる

今週市場分析ページには、下記の記事が掲載されました。

また、今週の主要経済指標の結果と解説は、下記のリンクでご覧いただけます。

ロンドン便り

英国からのニュースとしては、ロンドン市内のケンジントン・ガーデンの中のサーペンタイン・ギャラリー主宰のサーペンタイン・パビリオンとして、今週お披露目した、日本の建築家の藤本壮介氏の作品の、巨大な雲を思い起こさせる建築物が評判となっていることです。

これは、鋼製の細い白格子から作られており、公園の芝生の上に浮いた雲のようなデザインで、スチール製の白く塗装された格子状の構造で、ジャングルジムのような空間を作り出し、格子の中のうろこ状の透明なポリカーボネートシートは、雨や直射日光を遮る役割をしているとのこと。

この夏限定のパビリオンは、毎年ロンドン市民の楽しみですが、2000年以降、当代一流の建築家に依頼して設営されており、過去には、2002年に伊東豊雄氏の作品も展示され、伊東氏が海外で注目されるきっかけとなったイベントとのことです。

今年の春は、50年来の気温の低い悪天候のロンドンでしたが、今月に入りやっと初夏らしい天気になっています。明日8日には藤本氏のトークも現地で行なわれるとのことですので、この機会に、ロンドンの初夏を評判の建築物を鑑賞しながら満喫してこようかと思っています。

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ホワイトハウス佐藤敦子は、オンライン金地金取引・所有サービスを一般投資家へ提供する、世界でも有数の英国企業ブリオンボールトの日本市場の責任者であると共に、市場分析ページの記事執筆および編集を担当。 現職以前には、英国大手金融ソフトウェア会社の日本支社で、マーケティングマネージャーとして、金融派生商品取引のためのフロント及びバックオフィスソフトウェアのセールス及びマーケティングを統括。

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