ニュースレター(2013年6月14日)1391.25ドル FRBによる量的緩和縮小観測が広まる中、株式市場の動きに細かく反応
週間市場ウォッチ
今週金曜日のPM Fix価格は、トロイオンスあたり1391.25ドルと0.3%上げています。
週明け月曜日は、週末発表された中国の経済指標が国内外の需要の鈍化を示唆したものの、日経平均が4年8ヶ月ぶりの上げ幅となる中、金価格は狭いレンジの取引となりました。
翌火曜日は、ロンドン早朝に行なわれた日銀金融政策決定会合で、関心が高まっていた債券市場安定化策としての現行1年以内の資金供給オペレーションの期間延長は見送られたことから、追加量的緩和を期待していた市場の中で、リスクオフが進み、円が買い戻される中、株価と共に金価格も下げることとなりました。
水曜日は、株価が下げる中で金価格は上昇することとなりました。この株価の下げは、昨今FRBの金融の量的緩和の縮小観測が広がる中、世界銀行は世界経済の見通しを下方修正するなど、経済成長が起動に乗る前の緩和の縮小への懸念などから、株式市場で利益確定が進んだためです。
木曜日は、日本の株式市場が6%と大きく下げる中で、欧米の株式市場も下げて始まったものの、米国主要経済指標が経済の回復を示唆するものであったために、株高となり、金価格は前日の上げを押し戻されることとなりました。
この主要経済指標とは、米国5月小売売上高が、前年比0.6%増と予想と前回を上回ったことと、6/7までの週の新規失業保険申請件数も、33.4万件と35万件を割り、前回と予想からも改善したためです。
本日金曜日は、米国経済指標の5月生産者物価指数が、予想を上回る数値であることが発表されると、インフレ懸念から金価格は上げ、6月ミシガン大消費者信頼感指数が予想を下回ると、量的緩和縮小観測が後退し、更に価格を上げることとなりました。ロンドン時間午後4時の段階では、その上げを緩やかに戻しつつあります。
来週は17日と18日にG8が行なわれ、また19日にはFOMCの政策金利発表も行なわれるため、その結果に市場は注目することとなります。
市場ニュース
- 米格付け会社S&Pが米国長期債格付けの見通しを「ネガティブ(弱含み)」から「スティブル(安定)」へ上方修正
- 米国セントルイス連銀ブラード総裁がインフレ率が当局目標の2%を下回っていることから、成長加速及び失業率低下向けの「積極的な」債券購入の長期化が正当化されるとの認識を示したこと。
ブリオンボールトニュース
今週、ドイツ銀行が金地金保管場所をシンガポールに開設したことを伝える記事で、ブリオンボールトもまたシンガポールに、今年4月に保管場所を開設したことが伝えられています。
チャンネルニュースアジア:シンガポールに、新たな金の保管場所が開設
今週市場分析ページには、下記の記事が掲載されました。
- ブリオンボールトリサーチ部門の「ドイツ銀行が金地金保管場所をシンガポールに開設」「中国初の金ETFの承認が下りる」
- はじめての金読本「金は静かに輝くのみ」
また、今週の主要経済指標の結果と解説は、下記のリンクでご覧いただけます。
ロンドン便り
今週の英国からのニュースとしては、先週米連邦当局によるデータ収集プログラムに関して、英国主要日刊紙のガーディアンが明らかにしたことに続き、その秘密文書を漏えいした情報源が、米国国家安全保障局のコンサルタントのエドワード・スノーデン氏であると10日に同紙が伝えるなど、対テロを目的とした国家がらみの個人情報へのアクセスについて国内の議論が高まっていることです。
このニュースが伝わる中で、英国の通信傍受機関GCHQが、米政府が監視プログラムで取得した情報を使っているという疑念も出たため、英政府の関与が問題となっています。
2005年のロンドン同時爆破事件や、先月のウールウィッチで現役英兵士がイスラム過激派によって殺害されたことが、記憶に新しいとはいえ、国民に知らされることなくデータの監視や収集が行なわれていることに関して、英国の人々は強い危機感を持っているようです。
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