ニュースレター(2013年4月26日)1471.50ドル 現物需要の高まりが金価格を押し上げる
週間市場ウォッチ
今週金曜日のPM Fix価格は、トロイオンスあたり1471.50ドルと前週同価格から4.5%上げています。
今週は、先週の金価格暴落後、金のETFが引き続き残高を下げる中、世界の個人投資家の強い現物需要により、金価格が押し戻される一週間となりました。金の現物需要については、「 金価格暴落後、金現物の需要が急増 」」をご覧ください。
週明け月曜日には、金価格はトロイオンスあたり1400ドルを回復しさらに上げ1430ドルを越えた後、ニューヨーク時間に戻すことになりました。
翌 火曜日は、金価格は緩やかに下げることとなりました。これは、同日発表された中国4月PMI製造業が、経済拡大と縮小の分岐点である50を上回ったもの の、50.5と予想を下回るものであったこと。また、ユーロ圏のこの数値も50を下回るなど、経済先行の懸念が広がったためです。
水曜日も、現物需要の高さが伝えられる中、米国3月耐久財受注とドイツ4月IFO景況指数の経済指標が予想を下回り、金価格は緩やかに上げることとなりま した。同日、著名ヘッジファンドマネジャー、ポールソン氏のファンドが、「短期的価格変動に関わらず、金保有を継続」と顧客へ説明したことが伝えられたこ とも、市場心理に影響を与えた模様です。
木曜日は、IMFのリポートでロシアとトルコなどの中央銀行が金準備増加していることも伝えられ、市場心理を好転させる中、金価格はじわじわと押し上げら れ、金価格が下げることを見込んだショートポジションのストップロスも発動し、さらに金価格を上げることとなりました。
金曜日は、アジア時間に今週の最高値のトロイオンスあたり1484ドルまで上げた後、ロンドン時間午前中に下げたものの、ニューヨーク時間開始と共に1480ドルまで上げた後、ロンドン時間午後5時前に1455ドルまで下落しています。
これは、本日発表の米国第1四半期GDPとミシガン大消費者信頼感指数が良いものであったことなどから、来週の米国連邦公開市場委員会(FOMC)と雇用統計を控え、今週上昇分の利益確定などポジション整理も行なわれている模様です。
市場のニュース
- テキサス大学投資管理会社(UTIMCO)が保有する金の延べ棒約14億ドルのうちの3億7500万ドル相当を売却し、売却代金を金先物と株式に投資したことが伝えられたこと。
- 金ETFの最大銘柄SPDRゴールドシェアの残高が前週から42.7トン減少し、1090.3トンと2009年9月以来の水準となったこと。
- ロシアとトルコ中央銀行がそれぞれ4.7トンと33トン金準備を積み増し981トンと409トンとしたが伝えられたこと。
ブリオンボールトニュース
英 国エリザベス女王の実際の誕生日である4月21日に毎年発表される、英国経済界で貢献した会社に授与される、英国女王賞をブリオンボールトは受賞しまし た。既に2009年に革新部門のカテゴリーで受賞をしていますが、今回は国際取引部門での受賞となりました。これは、国際取引が過去3年間で140%と なったことが認められたためです。この詳細(英語)は下記のリンクでご覧いただけます。
また、今週は金価格暴落の中、ブリオンボールトの新規顧客が前週比250%、iPhoneアプリのダウンロードが3倍になるなど、急増していることが、金現物需要が高まっていることを伝える多くの主要メディアでレポートされました。
今週市場分析ページには、下記の記事が掲載されました。
- ブリオンボールトリサーチ部門の「 中国の金需要が半世紀最大、しかし金ETFは残高を減らす 」「 金価格暴落後、金現物の需要が急増 」
- はじめての金読本「 金の役割を見直す良い機会」
また、今週の主要経済指標の結果と解説は、下記のリンクでご覧いただけます。
ブリオンボールトYouTubeチャンネルには、「金価格暴落: 4つのポイントで分析と解説」のビデオがアップロードされました。
ロンドン便り
英国からのニュースとしては、本日2016年から流通を開始する5ポンド紙幣のデザインが発表され、ウィンストン・チャーチル元英国首相の肖像画が採用されることが発表されたことです。
チャーチル元首相は、英国を第2次世界大戦で勝利に導いた指導者として、歴代首相の中でも人々に最も尊敬されており、先日亡くなったサッチャー元首相とチャーチル元首相のみが歴代首相としては国葬に次ぐ扱いを受けています。
戦争に勝利すると共に首相の座を明け渡さざるを得なかったものの、ノーベル文化賞を受賞し、絵画の才能も択一したものを持ち、彼の放ったウィットなコメントが数多く逸話として残っているチャーチル首相は、英国人にとっては親しみ深い人であるようです。
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