金市場ニュース

ニュースレター(2013年3月28日)1602.50ドル キプロス、イタリア政局不安が金価格を押し上げたものの上値は抑えられる

週間市場ウォッチ

今週金曜日のPM Fix価格は、トロイオンスあたり1598.25ドルと、前週同価格から0.6%の下げとなっています。

 

週明け月曜日は、キプロス金融支援に関して、IMFと欧州委員会と欧州中央銀行において合意がなされたことから、先週キプロス問題への懸念から押し上げられていた金価格は下げることとなりました。

しかし、ロンドン時間午後にオランダ財務相でユーロ圏財務相会合議長ののディセルブルーム氏が、キプロス銀行再編のモデルがユーロ圏としての前例としてみなされるべきとコメントしたことから、懸念が広がり、ユーロが売られ、ユーロ圏の銀行株を中心に株価が下げ、金は買われることとなりました。

ディセルブルーム氏は、その後このコメントを「キプロスは例外的なケース」と訂正しています。

翌火曜日は、キプロス問題が沈静化されたことから、安全な避難場所として買われていた金が売られ、金価格は緩やかに下げることとなりました。

同日発表された米国主要経済指標は、2月耐久財受注が予想と前回を大幅に上回るものとなりましたが、3月消費者信頼感指数やリッチモンド連銀製造業指数は、前回及び予想を大きく下回るなど今後の経済活動へは懸念を残すものともなりました。

水曜日は、前日の流れを受けて下落したものの、ロンドン時間には、総選挙後政権発足が難航しているイタリア政局不安から欧州情勢への懸念が広がりイタリア国債の利回りが上げる中、金価格が上昇することとなりました。

これは、連立政権樹立を目指していた民主党のベルサル氏が、イタリア総選挙で躍進した「五つ星運動」が連立政権への協力を拒否したことから、大連立を成立させる目処が立たなくなったとの発言が伝えられたことから。

木曜日は、月末、期末であることと欧米がイースター休暇で連休を控えていることなどからポジションの整理も進んだ模様で、前日の上げを戻すこととなりました。

市場のニュース

  • IMFのデータで、2月にロシアが7トン、トルコが5.8トン持ち高を増やしたことが明らかとなったこと。
  • 金のETFが、この商品が開発されて以来、四半期としては保有高を最も減少させ、7.2%減の2197トンとなったこと。


ブリオンボールトニュース

今週弊社リサーチ主任のエィドリアン・アッシュのコメントが、英国主要日刊紙テレグラフの、「キプロス問題が金需要を引き上げる」の記事で取り上げられました。ここでエィドリアンは、「金の魅力が増す時は、他の資産保全手段への信頼が薄れたことを意味するのです。」と述べ、金融危機時の動きと共に分析しています。

今週市場分析ページには、下記の記事が掲載されました。

また、今週の主要経済指標の結果と解説は、下記のリンクでご覧いただけます。


ロンドン便り

今週の英国からのニュースとしては、イギリス郊外ウィンブルドンに住む17歳のティーンエィジャーのニック・ダロイジオ君が、開発したモバイルアプリ「Summly」と同名の会社をヤフーに売却し、3000万ドル(約28億4000万円)を得て、百万長者となったことが、多くのメディアで伝えられていたことです。

彼が自宅のベッドルームで開発したアプリは、検索したコンテンツを箇条書きとキーワードの一覧に要約するものです。15歳で、Summlyの前身のアプリを完成させ、香港のビジネス界の大物である李嘉誠氏の投資を受け、2012年の最も優れたiPhoneアプリの賞を受賞する水準の現アプリへと開発を進めたとのことです。

彼は、現在大学準備過程のAレベルを勉強しており、オックスフォード大学へ進学を希望しているとのこと。華々しい成功を収めながらも、年齢相応の夢を追っていることなどからも、多くのメディアでは好感度高く報道されています。

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ホワイトハウス佐藤敦子は、オンライン金地金取引・所有サービスを一般投資家へ提供する、世界でも有数の英国企業ブリオンボールトの日本市場の責任者であると共に、市場分析ページの記事執筆および編集を担当。 現職以前には、英国大手金融ソフトウェア会社の日本支社で、マーケティングマネージャーとして、金融派生商品取引のためのフロント及びバックオフィスソフトウェアのセールス及びマーケティングを統括。

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