ニュースレター(2012年9月28日)1776ドル
週間市場ウォッチ
今週金曜日の金価格は、PM Fix価格がトロイオンスあたり1776ドルと前週より0.5%下げています。
週明け月曜日は、金曜日の上げを戻すこととなりました。これは、先週スペイン政府が支援要請を行うという観測が高まる中上げた金価格が、週末スペインのデギンドス経済相が支援要請を急ぐことはしないという考えを示したことなどから、ユーロが対ドル下げ、金も下げることとなったためです。
また、同週末に行われたメルケル独首相とオランド仏大統領との会談で、銀行同盟についての意見の不一致が明らかとなったことなども、ユーロ売りを進めた模様です。
翌火曜日は、IMF の統計で新興国中央銀行が、7月と8月にも金を購入していたことが明らかとなり、金価格を押し上げた模様です。その詳細は、韓国が7月に16トン積み増し70トンとし、パラグアイは0.7トン積み増し8.2トン、ウクライナは約1.9トン積み増し34.6トン、ベネズエラは3.7トン加え362トンとしています。
しかし、10月物のオプション取引の最終日であり、ストライクプライスが1800ドルのものが多く見られたことから、売りに押され価格を戻すこととなりました。
水曜日26日は、金は急落することとなりました。これは、フィラデルフィア連銀プロッサー総裁が「QE3は雇用を促進しない」と指摘したこと、また、債務問題で緊縮財政下のスペインのマドリッドで暴動が起こり、ユーロ圏危機の高まりの懸念から、ユーロが下げ、ファンドなどの手仕舞い売りから、ETFも売られたことも、金価格を押し下げる要因となった模様です。
また、スタンダードバンク池水氏のレポートによると、Comex Opening前に6000ロットの成り行きの売りがGlobexに出たことで、1758ドルから1748ドルまで一瞬にして下げることになったとのことです。
木曜日は、前日の下げを戻した上で、さらに上げることとなりました。この要因は、米国経済指標が経済の悪化を示唆するものであったために、追加緩和(QE3)の拡大の期待が膨らんだと共に、スペイン情勢が、財政緊縮策を発表し、金融支援要請への準備が整ったとの観測も広がったためです。
本日金曜日は狭いレンジで取引されましたが、月末で金曜日であることから、ポジション整理で価格が戻した模様です。
その他の市場ニュース
- 今週火曜日に金ETFの保有高が史上最高値の2294.3トンとなったこと。このうち、金ETFの最大銘柄のSPDRゴールドシェアは、1326.8トンと同様に最高値を記録。
ブリオンボールトニュース
今週ブリオンボールト日本語サイトへのアクセス障害が発生しました。これは、弊社が利用するドメインホスト会社の技術的問題であったのですが、このようなケースを予測し、十分なバックアップ体制が取られていなかったことを反省し、深くお詫び申し上げます。
既に、メールでもご説明いたしましたが、今回の経験からドメインホスト会社を2社にいたしましたので、今後同様の問題が起こることはないと考えております。
今週市場分析ページには、下記の記事が掲載されました。
- ブリオンボールトのリサーチ主任エィドリアン・アッシュの「金融危機は予測できなかったのか」
- スタンダードバンク東京支店長池水雄一氏の「東京工業品取引所」
また、今週の主要経済指標の結果と解説は、下記のリンクでご覧いただけます。
なお、今週の市場を日本語で解説しているビデオは、月曜日にお届けします。詳細はツィッター及びフェイスブックでお知らせいたします。
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