金市場ニュース

ニュースレター(2012年8月31日)1648.50ドル

週間市場ウォッチ

今週金曜日の金価格は、PM Fix価格がトロイオンスあたり1648.50ドルと、前週同価格から1.1%下げています。しかし、先月末同価格からは、1.6%上げることとなり、3ヶ月続けて月末価格で金価格は上昇することとなりました。

今週、弊社リサーチ主任は、追加量的緩和を待ち望んでいる市場を、Quanticipation (the anticipation of quantitative easingの言葉を繋げたもの)という造語で表現しています。

まさに、今週はこの造語のように、本日行われたジャクソンホールでのバーナンキFRB議長の講演に市場が注目する中、金価格は狭いレンジで動いてい ました。しかし、バーナンキ議長のスピーチが始まるロンドン時間3時前後に大きく動きました。ここで、金価格はまずトロイオンスあたり14ドルほど下落 し、 ロンドンPM Fixが付けられるとともに22ドルほど急騰し、ロンドン時間午後5時の段階で1680ドルへと上昇しています。

バーナンキ議長の講演を要約すると、ほぼ前回のFOMCと同様のスタンスですが、失業率の低下ベースは遅すぎるという見解を示した上で、景気回復を加速させるために必要であれば行動すると言明しています。

そのため、来週の米国雇用統計後行われる、再来週のFOMCへ市場はQuanticipationと追加量的緩和を待ち続けることとなる模様です。

それでは、今週一週間を振り返ってみましょう。

週明け月曜日は、イギリスが祝日で薄商いの中、ドイツとフランスの財務相が銀行同盟や財政・通貨同盟強化に向けて、作業部会を設置する方針を明らかにしたことが好感され、金価格は上昇したものの、その後戻すこととなりました。

火曜日は、スペイン債務問題の深刻化を受け、価格を下げたものの、米国8月消費者信頼感指数が、前回と予想を下回るものであったために、追加金融緩和への期待が高まり、金価格は戻すこととなりました。

同日明らかとなったスペイン債務問題関連ニュースとは下記のようになります。

  • スペインの第四半期GDPが前期比-0.4%、前年比-1.3%と景気後退が顕著となったこと。
  • カタルーニャ州が、バレンシア州とムルシア州に続き、中央政府に約50億ユーロの支援要請をしたこと。
  • 欧州中央銀行によると、7月にスペイン銀行からの預金流出が急増し、民間部門の銀行預金が前月比約5%減少したこと。

水曜日は、先週発表されたFOMC議事録で高まっていたFRBによる量的緩和への期待が後退する中、金価格は下げることとなりました。その要因は下記のようなものです。

  • 米国第2四半期GDPは、前期比1.7%と市場予想の1.5%を上回ったこと。
  • 米地区連銀経済報告書(ベージュブック)で、「米経済活動は大部分の地域と分野で徐々に拡大を続けている」など、経済の認識がこれまでと大きく変わらなかったこと。

木曜日は、翌日のジャクソンホールでのバーナンキFRB議長の講演を市場が待つ中、狭いレンジで金価格は動くこととなりました。

この間、市場ではバーナンキ議長が、この講演で量的緩和を示唆することはないであろうという判断が大方となったため、ニューヨーク時間において、米国が月曜日レーバーデーで祝日であることからも、ポジション調整の売りが先行することとなりました。

その他の市場ニュース

  • ロシア中央銀行が7月に18.6トンの金を積みましたことがIMFデータで明らかとなったこと。
  • ETFで保有する金の総量が2457トンと過去最高の残高となったこと。
  • 米国共和党大会で、ロムニーマサチューセッツ州知事を大統領候補に指名後、採択された政策綱領に、金本位制の復活の可能性を含めたこと。

ブリオンボールトニュース

今週火曜日のウォール・ストリート・ジャーナルで、ジャクソンホールに注目している市場の状況が伝えられている記事で、ブリオンボールトのリサーチ 主任エィドリアン・アッシュのコメントが取り上げられました。ウォール・ストリート・ジャーナルの購読者は、記事全文(英語)を下記のリンクでご覧いただ けます。

https://www.wsj.com/articles/BT-CO-20120828-711759

英国著名経済誌のInvestors Chronicleの金現物購入・保管についての特集において、ブリオンボールトが、金地金現物サービスを行う主要企業として取り上げられました。記事全文(英語)は、下記のリンクでご覧いただけます。

https://s3-eu-west-1.amazonaws.com/

今週市場分析ページには、下記の記事が掲載されました。

また、今週の主要経済指標の結果と解説は、下記のリンクでご覧いただけます。

なお、今週の市場を日本語で解説しているビデオは、下記のリンクでご覧いただけます。

http://goo.gl/WQiGI

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ホワイトハウス佐藤敦子は、オンライン金地金取引・所有サービスを一般投資家へ提供する、世界でも有数の英国企業ブリオンボールトの日本市場の責任者であると共に、市場分析ページの記事執筆および編集を担当。 現職以前には、英国大手金融ソフトウェア会社の日本支社で、マーケティングマネージャーとして、金融派生商品取引のためのフロント及びバックオフィスソフトウェアのセールス及びマーケティングを統括。

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