ニュースレター(2012年8月3日)1602ドル
週間市場ウォッチ
今週金曜日の金価格は、PM Fix価格がトロイオンスあたり1602ドルと前週のPM Fix価格より1%下げています。
今週一週間は、主要中央銀行の金融政策発表に市場は注目し、金価格は動くこととなりました。
週明け月曜日は、火曜日と水曜日に開催される連邦公開市場委員会(FOMC)と木曜日の欧州中央銀行(ECB)の政策金利発表を待つ中、狭いレンジで価格は動くこととなりました。
火曜日は、FOMCによる追加量的緩和(QE3)は、見送られるだろうという認識が広がり、月末であることからも、手仕舞い売りが進み、金価格は下げることとなりました。
水曜日は、市場がFOMCの声明文の発表を待つ中、米国7月ADP全国雇用者数が発表され、12万人の予想を大きく上回る16.3万人であったため、追加量的緩和の期待が後退し、金価格はトロイオンスあたり10ドルほど下げ、その後発表されたFOMCの声明文で、予想通り追加量的緩和は見送られたことが確認されると、さらに下げることとなりました。
声明文の内容においては、、米経済の回復の勢いは今年これまでに失速したとの認識を示し、今後債権の追加買い入れを行う可能性を強く示唆したために、9月のFOMC時の量的緩和(QE3)の実施が期待されることとなりました。
木曜日の欧州中央銀行による政策金利発表においては、金利は0.75%で据え置かれ、スペイン支援のために南欧国債の買い入れを再会する方針を固めたという声明が発表されました。しかし、先週26日のドラギ総裁による「あらゆる措置を講じる用意がある」という発言によって、ECBの更なる関与に期待が高まっていた市場は、その内容が明らかにならなかったことから失望し、金はユーロと共に売られることとなりました。
金曜日市場注目の米国7月非農業部門雇用者数は、16.3万人と前回と予想を大きく上回ったことが発表されると、金価格は一時下げましたが、その後戻すこととなりました。
これは、スペインのラホイ首相が、国益のためにECBの国債購入要請を検討していることを示したためです。なお、この要請を行う場合、代償として厳しい条件を受け入れなければならなくなります。しかし、スペインとイタリアの国債利回りは、それぞれ7%と6%を超えるなど、高水準で推移しているために、この利回りを低下させるために支援要請を考慮するということが報道され、市場に安堵感が広がると共に、同国国債利回りが下げ、ユーロと金価格は上げることとなりました。
今週のその他のニュース
- 韓国中央銀行が金備蓄量を7月に16トン積み増した事を明らかにしたこと。これにより、金備蓄量総量は、70.4トンとなり、外貨準備高に占める金の割合は、5年前の0.1%から0.5%へと増加したことになります。なお、世界の中央銀行が保有する金の割合の平均は、1.4%。
- ロイター通信が、CMEが銀先物の証拠金を引き下げることを伝えています。これにより、証拠金の引き下げは、今年に入り3度目となります。
来週の注目すべきニュース
- 8日ドイツ6月鉱工業生産
- 9日ECB月例報告
- 9日米国貿易収支
BullionVaultニュース
今週のブリオンボールト市場分析ページには、次の記事が掲載されました。
- スタンダードバンク東京支店長池水雄一氏の「Standard Bank Commodities Quarterly Preview - 最新商品相場予想(3)」
- はじめての金読本より「金はどこで採掘されるのですか?」
また、今週の主要経済指標の結果と解説は、下記のリンクでご覧いただけます。
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