ニュースレター(2012年8月24日)1667ドル
週間市場ウォッチ
今週金曜日の金価格は、PM Fix価格がトロイオンスあたり1667ドルと前週金曜日PM Fixより3.2%上げています。また、銀Fix価格は、30ドル37セントと、先週金曜日のFix価格から7.7%上げています。
週明け月曜日、ドイツ連邦銀行(中央銀行)が、欧州中央銀行(ECB)の新たな国債購入計画への批判を強め、債務危機の解決方法をめぐる当事者の亀裂が明らかとなり、ロンドン市場午前中では、金価格は下げることとなりました。その後、ニューヨーク時間に、金価格は上げ、一週間ぶりの高値となりました。この要因は、下記のようになります。
- 米金融当局による緩和措置発表の観測が高まったこと。今月末のジャクソンホールにおいて、バーナンキFRB議長によって、何らかの発表があるのではないかという憶測が市場に広がっているため。
- 南アフリカ共和国での供給懸念を背景にプラチナ価格が2ヶ月ぶりの高値を付けたことに、影響されたこと。
また、銀価格も、先の理由などからファンドの買戻しも入り、トロイオンスあたり29ドル近くまで上げ、約3%上昇することとなりました。この水準は今年6月以来となります。
火曜日も金価格は上昇を続けました。これは、市場がユーロ債務危機への懸念が薄れ、リスクオンとなったためですが、そのきっかけは下記のようになります。
- スペイン国債の入札が利回りが低下する好調なものであったこと。
- ドイツ誌シュピーゲルが、19日に「ECBがユーロ圏各国の国債利回りに上限を設け、上回れた国債を買うことを検討している」と伝え、ECBによる国債購入期待から。
- 中国人民銀行が、流動性を供給するために、リバースレポによる公開市場操作を拡大したことから、中国政府の金融緩和への期待も高まったことから。
水曜日の市場は、ロンドン時間夕方に発表された先月のFOMC議事録発表で大きく動くこととなりました。
この議事録では、「今後明らかになる情報が大幅かつ持続可能な景気回復ペースの加速を示さない限り、追加金融緩和はかなり早期に正当化される公算が大きいと多くのメンバーが判断した」。とされ、「多くのメンバー」と「早期に」という箇所から、9月12日と13日開催FOMCでQE3導入の可能性が高まったと見方が浮上したためです。
しかし、前回FOMC以降発表された主要経済指標は、必ずしも景気悪化を示すものでもないため、次回のFOMCで決定されるかは、来月初めに発表される雇用統計などの重要指標が判断材料となります。
また、2014年終盤まで維持される低金利については、多くの委員が延長を支持し、その決定を9月のFOMCへ先送りしたことも明らかになり、QE3の実施に踏み込めない場合、少なくとも低金利政策の延長が期待されるものとなりました。
木曜日も前日の上げを引き継ぎ、トロイオンスあたり1674ドルと4ヶ月ぶりの高値を付けることとなりました。これは、金相場が200日移動平均線を越えたことで、価格上昇のモメンタムが出ているため、また、昨日発表された中国8月HSBC製造業PMI、米国8/18までの週の新規失業保険申請件数が、それぞれの中央銀行の金融緩和政策を期待させるものであったためです。
また、先週明らかになったポールソンファンドとソロスファンドが第2四半期に金ETFを買い増していたことも、市場センチメントに影響を与えている模様で、金ETFの最大銘柄SPDRゴールドシェアの持ち高が、昨日1286.5トンと、今年4月以来の高い水準となっています。
ブリオンボールトニュース
今週火曜日に発売された日経マネー10月号で、ブリオンボールトがイギリス発のコスト激安オンライン金現物取引サービスを提供する会社として紹介されています。ここでは、日本金地金商最大手の田中貴金属との費用比較も掲載されており、売買費用コスト率が、ブリオンボールトは2.81%に対し、田中貴金属は5.74%と紹介されています。(300グラムの金を3年間保有した場合)
この記事の見出しは、下記のリンクで日経マネーのデジタル版でご覧いただけます。
http://www.nikkeibp.co.jp/article/mon/20120820/320066/?ST=mon
英国の一般投資家向け経済サイトのThis is Moneyで、Cash ISA(税優遇貯蓄商品)と金投資を比較した記事で、ブリオンボールトが取り上げられました。記事全文(英語)はこちらでご覧いただけます。
http://www.thisismoney.co.uk/money/experts/article-2187826/I-cash-Isa-1…
ブリオンボールトのリサーチ主任エィドリアン・アッシュのコメントが、米国経済サイトのMarketWatch.comで取り上げられました。ここでは、今週発表 のFOMC議事録と今週後半に予定されているユーロ圏首脳のミーティング待ちで、プラチナ以外の貴金属の価格に動きがないとコメントしています。
http://stream.marketwatch.com/story/markets/SS-4-4/SS-4-9438/
今週市場分析ページには、下記の記事が掲載されました。
- スタンダードバンク東京支店長池水雄一氏の「WGC Gold Demand Trend Q2 2012」
- はじめての金読本より「サブプライムショックの後遺症」
- ブリオンボールトリサーチ部門による「金相場予想: 2012年後半」と「中国版金ETF創設へ」
また、今週の主要経済指標の結果と解説は、下記のリンクでご覧いただけます。
なお、今週の市場を日本語で解説しているビデオは、下記のリンクでご覧いただけます。
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