ニュースレター(2012年8月17日)1614.75ドル
週間市場ウォッチ
今週金曜日の金価格は、PM Fix価格がトロイオンスあたり1614.75ドルと、先週金曜日のPM Fixから0.2%下げています。
今週の金市場も、主要中央銀行の量的緩和への期待の高まりと後退による、為替動向に左右されるものとなりました。
週明け月曜日は、前週金曜日の上げを戻すこととなりました。金曜日の上げは、前週発表された中国統計の数々が、経済活動の減速を示すものである中、10日発表の7月貿易収支も予想を大きく下回ったものであったため、中国人民銀から追加の金融刺激策が出てくるとの期待が再び高まったためです。
また、米サンフランシスコ連銀のジョン・ウィリアムズ総裁が、地元紙のインタビュー記事で「量的緩和第3弾(QE3)を開始すべき状況にあることが示されている」と発言していることがニュースになったことも要因と言われています。
火曜日発表された米国小売売上高が、前年比0.8%増と前回及び予想を大きく上回ったことから、FRBによる量的緩和への期待が後退し、金価格は下げることとなりました。
しかし、翌水曜日発表された、米国8月ニューヨーク連銀製造業景気指数が予想を下回るものであったこと、同国消費者物価指数が少なからずも前回を下回ったこと、また、著名ヘッジファンドマネージャーのソロスファンドとポールソンファンドが金を買い増していることが、SECへの届出で明らかとなったことも、金価格を押し上げる要因となった模様です。
ポールソンファンド及びソロスファンドが金を買い増したニュースの詳細は、「ポールソンファンドとソロスファンドが金を買い増す(2012年4月~6月)」をご覧ください。
木曜日は、ドイツのメルケル首相が、ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁の債務危機への戦略に支持を表明すると共に、欧州各国は財政政策の一段の統合に向けたプロセスを加速させる必要があるとの考えを示したことを市場は好感し、金価格は緩やかに上げることとなりました。
また、米国経済指標8月フィラデルフィア連銀景況指数が、前月より改善したものの-7.9と予想の-4.5に至らなかったことから、量的緩和の期待が高まったことも要因となります。
その他の市場のニュース
- ワールド・ゴールド・カウンシルが、第2四半期の世界の金の需給をまとめた、最新レポートを発表。この要旨は、「世界金需要が減少(第2四半期)-ワールド・ゴールド・カウンシル最新レポート」をご覧ください。
BullionVaultニュース
先週末のファイナンシャルタイムズで、ブリオンボールトが金現物を取り扱う最大手として紹介されています。この記事は、金鉱株への投資需要が、金価格の上昇にも関わらず減少している背景を解説し、その他の金への投資の選択肢を紹介しています。この記事全文(英語)は、下記のリンクでご覧いただけます。
http://www.ft.com/cms/s/0/2aba0f6a-e14b-11e1-9c72-00144feab49a.html#axz…
また、ブリオンボールトのCEOポール・タスティンの「金の価値」という投書が、今週のファイナンシャルタイムズに掲載されました。これは、8月8日に掲載された、Peter Tasker氏の金投資に否定的な意見に対して、提言したものです。この記事全文(英語)も下記のリンクでご覧いただけます。
http://www.ft.com/cms/s/0/23452f00-e540-11e1-8ac0-00144feab49a.html#axz…
今週のブリオンボールト市場分析ページには、次の記事が掲載されました。
- スタンダードバンク東京支店長池水雄一氏の「ロコ・ロンドン・ゴールドとは」
- はじめての金読本の「金市場の太い流れを復習しましょう」
- ブリオンボールトリサーチ部門の「世界金需要が減少(第2四半期)-ワールド・ゴールド・カウンシル最新レポート」、「ポールソンファンドとソロスファンドが金を買い増す(2012年4月~6月)」、「田中貴金属における金地金販売量が買取量を上回る(2012年上半期)」
また、今週の主要経済指標の結果と解説は、下記のリンクでご覧いただけます。
なお、今週の市場を日本語で解説しているビデオは、下記のリンクでご覧いただけます。
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