ニュースレター(2012年8月10日)1618.50ドル
週間市場ウォッチ
今週金曜日の金価格は、PM Fix価格がトロイオンスあたり1618.50ドルと前週金曜日のPM Fixより1%上げています。
今週は、ロンドンオリンピックが盛り上がりを見せる中、市場は薄商いで狭いレンジで動くこととなりました。
週明け月曜日は、前週金曜 日の雇用統計で、雇用者数は16.3万人と10万人の事前予想を大きく上回ったものの、失業率が8.2%から8.3%へと上昇したことにより、追加緩和の期待が消えなかったことと、同金曜日にスペインのラホイ首相が「国益のためにECBの国債購入要請を検討している」と述べたことなどから、ECBによる国債購入再開への期待が高まる中、金価格は緩やかに上げることとなりました。
翌火曜日と水曜日は、特に大きなニュースがない中、トロイオンスあたり1606ドルと1615ドルの狭いレンジで推移することとなりました。
木曜日は、中国の7月主要経済指標が発表され、消費者物価指数と生産者物価指数は、共に過去数ヶ月連続で低下し、鉱工業生産も過去三年間で最も低い水準となったことから、市場では、中国政府による金融緩和観測が強まり、金を含む商品市場が上昇しました。
金曜日発表された中国7月の貿易収支も、251億の黒字となったものの、市場予想を大きく下回りました。輸出の伸び率は前年比1.0%増と、予想の8.6%を大きく下回り、輸入も4.7%増と予想の7.2%を下回りました。輸出の落ち込みは、中国の2大輸出市場の欧州と米国の需要減少のためですが、前日の低調な経済指標からも、景気てこ入れに向けた、中国政府のあたらな対策を予想する声が強まることとなりました。
金曜日のニューヨーク市場開始と共に金価格が上げたのは、ユーロが対ドル上げるなどという、為替の動きに伴ったものです。そのため、薄商いの中、テクニカルな動きによるものと考えられます。
その他の市場ニュース
- ニューヨークコメックスの出来高が10万枚割れが続き、9日の8万枚割れは、2010年12月以来の低水準となったこと。
BullionVaultニュース
今週日曜日には、イタリアの金情勢に関する興味深い記事がAFPで伝えられました。 昨年夏にイタリアの債務危機が悪化して以来、イタリアからスイスへ輸出される金の量が増加しることは、今年4月にBBCでも取り上げられていましが、この記事においては、その背景がレポートされており、イタリアにおける金のリサイクルビジネスにマフィアが絡んでいる事なども解説されています。
http://www.afp.com/en/node/381716
今週のブリオンボールト市場分析ページには、次の記事が掲載されました。
- ブリオンボールトリサーチ部門による「韓国中銀が金保有量を拡大」と「マフィアが絡むイタリア金事情」
また、今週の主要経済指標の結果と解説は、下記のリンクでご覧いただけます。
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