ニュースレター(2012年7月20日)1576.25ドル
週間市場ウォッチ
本日金価格は、PM Fix価格がトロイオンスあたり1576.25ドルと前週金曜日のPM Fix価格より1.2%下げています。
今週もまた、米国経済指標の内容が、FRBによる追加量的緩和の期待を高めるものか、後退させるものかで、金価格は動くこととなりました。
それでは、今週の金価格の動向を振り返り、その背景を解説いたします。
週明け月曜日は、米国主要経済指標の6月小売売上高が、前月比-0.5%と3ヶ月続けての下げとなるなど、予想を下回ったため、追加量的緩和への期待が高まり、金が買われることとなりました。
火曜日は、バーナンキ議長の議会証言を市場が待つ中売りが先行し、議会証言で量的緩和が明言されなかったことが明らかになり、金は一時トロイオンスあたり1575ドルまで下げることとなりました。その後、追加措置に対するFRBの意欲を明確に表明したことで、今までとスタンスに変わりのないことも確認されたために、金は買い戻されることとなりました。
水曜日は、米国主要統計の6月住宅着工件数が、76万件と前回および予想を上回り、過去4年間で最も高いものとなったことから、量的緩和の観測が後退し、金は下げることとなりました。
ニューヨーク取引時間後に発表された米連銀ベージュブックは、6月から7月の初めにかけて米経済成長が鈍化し、雇用の伸びが国内の大部分で弱かったと、前回の内容より経済状況の悪化が示唆されるものとなり、金は翌日アジア時間で買い戻されることとなりました。
木曜日は、発表された米国経済指標が悪化したことから、追加緩和の期待が高まり、金価格は上げることとなりました。この指標は、7/14までの週の新規失業保険申請件数と6月中古住宅販売件数で、失業保険申請件数は、38.6万件と前週から3.4万件の増加となり、6月中古住宅販売件数は、437万件と前回及び予想 を大きく下回り、過去8ヶ月で最も低い水準となったことからです。
また、今週シリア情勢が緊迫の度を増しており、それに加えブルガリアでイスラエル観光客が乗ったバスが爆発し40人近くが死傷したことなど、地政学上のリスクの高まりも、金価格を押し上げた模様です。
その他市場ニュース
- SPDRゴールドシェアの残高が、今週9トン減り、木曜日に過去6ヶ月で最低の水準の1257トンとなったこと。
- ドイツ連邦議会(下院)がスペインの銀行救済向けの金融支援を承認したこと。
BullionVaultニュース
今週の市場分析ページには、下記の記事が掲載されました。
- 弊社リサーチ主任エィドリアン・アッシュの「金価格-昨年との比較」
- スタンダードバンク東京支店長池水雄一氏の「Standard Bank Commodities Quarterly Preview -最新商品相場予想(2)」
- はじめての金読本より「意外な数字?」
また、今週の主要経済指標の結果と解説は、下記のリンクでご覧いただけます。
なお、今週の市場を日本語で解説しているビデオは、下記のリンクでご覧いただけます。
bit.ly/Qhu8DR
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