ニュースレター(2012年7月13日)1595.50ドル
週間市場ウォッチ
本日金価格は、PM Fix価格がトロイオンスあたり1595.50ドルと先週金曜日のPM Fix価格より0.5%上げています。
それでは、今週の金価格の動向を振り返って見ましょう。
週明け月曜日は、先週金曜日の急落後、多少戻したものの狭いレンジでの取引となりました。
火曜日は、ロンドン時間午前中にトロイオンスあたり1600ドルまで上げた後、価格を戻すこととなりました。これは、米サンフランシスコ地区連銀のウィリアムズ総裁が、「FRBは目標達成への措置を講じる用意がある。」と、追加量的緩和を示唆したためです。しかし、ニューヨーク時間にPFGBestの破綻が伝えられ、同日ロンドン時間早朝にユーロ財相会合にてスペインの銀行支援の詳細が発表されたものの、これを実行するためには、ドイツ連邦憲法裁判所によってユーロ圏の常設金融安全網「欧州安定メカニズム(ESM)」などの合憲性が認められなければならず、今月末に決定がでるとみられていたものが、長引く可能性があると伝えられたこともユーロ安、金売却が進んだ要因とも見られています。
ユーロ圏財務相の声明の要旨は下記のようになります。
- 7月末までにスペインへ300億ユーロ支援
- 欧州連合の財政規律である財政赤字を国内総生産比3%に抑える期限を1年間延長
- 金融支援は欧州安定メカニズム(ESM)が稼動するまで欧州金融安定ファシリティー(EFSF)が行い、その後移管される。この際、ESMに債権者としての優先的地位は与えられない。
- 支援プログラムは7月20日までに最終承認することを想定
水曜日は、先月行われた連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録発表が、ロンドン時間夕方に予定されている中、模様眺めの一日となりました。その結果は、追加量的緩和(QE3)を確証するものがなく、金価格はトロイオンスあたり10ドルほど下げ、買い戻されたものの再び緩やかに下げることとなりました。
木曜日は、前日発表された連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録の内容が追加量的緩和(QE3)への期待を後退させるものであったために、金価格は下げ続け、トロイオンスあたり1560ドルを割ることとなりました。
同日発表された7/7までの週の新規失業保険申請件数も予想を下回り、ドルが買われ、金が更に下げることとなりました。しかし、その後この数値が様々な要因を考慮すると高くなる可能性があると分析され、金は買い戻されることとなりました。
金曜日、金市場は、薄商いの中緩やかに上げることとなりました。
その他市場のニュース
- 香港政府の統計によると、中国による香港からの金の輸入は、5月に前年比同月比6倍増の75トンを超えたことが明らかとなったこと。
- トルコからイランへの金の輸出が欧米の経済制裁の影響で今年急増していることが明らかとなったこと。
- 米格付け会社ムーディーズがイタリア国債格付けを2段階引き下げたこと。
- 中国の第2四半期国民総生産が、前年比7.6%と6四半期連続で鈍化し、世界的な金融危機以降で最も低い伸びとなったこと。
BullionVaultニュース
今週末弊社は、事務所を移転いたします。そのため、7月16日月曜日の電話サポートは行うことができません。しかしながら、Eメールおよびライブチャットサポートは通常通り行っておりますので、お手数ですが、ご質問等はこちらでご連絡ください。
なお、新事務所の住所は、12th Floor, Landmark House, Blacks Road, Hammersmith, London W6 9DPです。
今週の市場分析ページには、下記の記事が掲載されました。
- 弊社リサーチ主任エィドリアン・アッシュによる「株式と金価格の比率を考察」
- スタンダードバンク東京支店長の池水雄一氏による「Standard Bank Commodities Quarterly Preview - 最新商品相場予想」
- はじめての金読本より「金現物投資の背後にあるもの」
- 弊社リサーチ部門による「トルコからイランへの金輸出が急増」と「中国による香港からの金輸入が前年比6倍」
また、今週の主要経済指標の結果と解説は、下記のリンクでご覧いただけます。
なお、今週の市場を日本語で解説しているビデオは、下記のリンクでご覧いただけます。
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