ニュースレター(2012年6月8日)1576.50ドル
週間市場ウォッチ
本日金価格は、PM Fix価格がトロイオンスあたり1576.50ドルと前週金曜日のPM Fixより1.8%下げています。
今週週明けは、英国が祝日の月曜日と火曜日は、先週金曜日の価格の急騰から、売りが先行する中で、トロイオンスあたり1610から1625ドルと狭いレンジで推移することとなりました。
これは、水曜日に行われる欧州中央銀行の金利政策発表、木曜日のバーナンキFRB議長の議会証言を待ち、模様眺めとなっているためでした。
翌火曜日は、市場注目の欧州中央銀行の政策金利発表は、1%に据え置かれたものの、量的緩和への期待が持たされるものであったため、市場は好感し、金価格も緩やかに上げることとなりました。それは、数人のメンバーが利下げを望んだこと、また、ドラギ総裁が、ユーロ圏経済の見通しが悪化する中で、「行動する用意がある」と表明したことなどです。
また、米アトランタ地区連銀のロックハート総裁が、今月末で終了するツイストオペの延長を、検討中の選択肢のひとつとしたことも、好感されたようです。
しかし、ロンドン時間夕方に発表された、地区連銀経済報告(ベージュブック)が、米国経済が緩やかに拡大しているということであったため、追加量的緩和への期待が後退し、金価格は大きく下げることとなりました。
7日木曜日は、中国が予想外の利下げを行い、ロンドン時間午前中に金価格は上げたものの、市場注目のバーナンキFRB議長の議会証言で、量的緩和に言及されることがなかったために、金価格はトロイオンスあたり42ドル大きく下げることとなりました。
これは、先週金曜日に発表された米国雇用統計が、予想を大きく下回り、少なくとも雇用が改善されていないことを示唆するものであったために、市場では追加量的緩和関する発言があるものと期待していたためです。また、その後、格付け会社フィッチが、スペイン格付けを3段階引き下げたことも、売りを進めるものとなった模様です。
金曜日は、昨日の下げを受けてトロイオンスあたり1566ドルから1588ドルの狭いレンジの取引となりました。
市場ニュース
- 香港から中国への金の輸出が、4月に101.8トンと、前年比65%増と昨年11月に次ぐ、史上最高の水準となったこと。
- 米国格付け会社ムーディーズがコメルツバンクなどのドイツの一部銀行の格付けを引き下げたこと。
- 中国人民銀行が、金融機関の1年物預金基準金利と貸出基準金利をいずれも0.25%引き下げると発表したこと。金利引き下げは、2008年12月以来。
- カザフスタン中央銀行が、外貨準備高に占める金備蓄量を22トン積み増し、その比率を12%から15%増加させることを発表。
- 米格付け会社フィッチがスペイン国債の格付けを3段階引き下げ、「シングルA」から「トリプルB」にしたこと。また、米国の財政問題への対応次第で、米国の格付けを引き下げる用意があると警告したこと。
BullionVaultニュース
今週のの市場分析ページには、下記の記事が掲載されました。
- スタンダートバンク東京支店長池水雄一氏による「ゴールドETFについて」
- はじめての金読本より「2012年第1四半期の金需要動向」
- ブリオンボールトリサーチ部門による「カザフスタンの中央銀行が金備蓄を増加することを発表」、「香港から中国への金の輸出量が4月に史上最高の水準へ増加」
また、今週の主要経済指標の結果と解説は、下記のリンクでご覧いただけます。
なお、今週の市場を日本語で解説しているビデオは、下記のリンクでご覧いただけます。
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