ニュースレター(2012年6月15日)1627.25ドル
週間市場ウォッチ
本日金価格は、PM Fix価格がトロイオンスあたり1627.25ドルと前週金曜日のPM Fix価格から3.2%上げています。
週明け月曜日は、週末のスペインの銀行セクター支援策合意受け、株式市場が上げ、ユーロが買い戻される中、金価格も上昇したものの、ロンドン時間には再びその上げを失うこととなりました。
これは、スペインの銀行への支援総額1000億ユーロが十分ではないと考える向きがあること。また、この支援が当初スペインが求めていたスペインの金融機関へ直接行われるのではなく、ドイツが望むスペイン政府を経由して行われることにより、スペインの債務としてみなされ、同国財政が立ち行かなくなる可能性などが懸念されたためです。
火曜日は、ロンドン時間午後に株価が上げる中、金価格もトロイオンスあたり25ドル近く上げることとなりました。これは、市場ではFRBの量的緩和の可能性が示唆されたこと、前日の下げに対する自立的反発などの意見があるようです。
同日、スペイン国債利回りは、同日ユーロ導入以来最高の6.8%を超え、イタリア国債10年物の入札においても、利回りが上昇し、今年最高値の6.04%となりました。
水曜日は、米国経済指標の5月生産者物価指数および同月小売売上高が、予想を下回ることとなったため、来週行われるFOMCで追加策が発表されるのではないかとの期待から金価格は緩やかに上げることとなりました。
木曜日もまた、発表された米国経済指標の6/9までの週の新規失業保険申請件数が予想を上回り、雇用状況に改善が見られないこと、また米国5月消費者物価が、過去3年半で最大の下げとなったことから、量的緩和への期待が広がり、金価格は緩やかに上げることとなりました。この間、スペイン国債の利回りが7%を越えるなど、市場に警戒感も広がり、一時大きく下げることもありましたが、終値ベースでは前日比上昇しています。
本日金曜日は、週末にギリシャ選挙と来週のFOMCを控え、模様眺めのトロイオンスあたり1621ドルから1632ドルの狭いレンジの取引となりました。
市場ニュース
- ユーロ圏諸国によるスペイン銀行への1000億ユーロの支援が決定される。
- 米格付け会社ムーディーズによって、スペイン格付けがトリプルBマイナスまで3段階引き下げられた。これは投資適格とされる格付けの最低水準。
- 英国中銀のキング総裁が、深刻化する欧州債務危機への対応として緊急流動性ファシリティーと、与信拡大に向け数週間以内に信用緩和オペを発動する方針を発表。この総額は約1000億ポンドほど。
- ECBドラギ総裁が、銀行への流動性供給を継続行うことを発表。
BullionVaultニュース
今週弊社で顧客が保管する金の総量が30トンを超えました。これは、評価額では15億ドルを超え、世界の中央銀行の金備蓄量と比べると、カナダ、香港、アイルランド、ルクセンブルク、モーリシャス共和国、カタールの総金備蓄量を超えるものです。
このニュースは、下記のメディアで取り上げられました。
- 英国主要日刊紙テレグラフ「金:一般投資家が安全を求めて金投資へ向かう」
- WealthAdviserウェブサイト「ブリオンボールトにおける一般投資家の金保管量が30トンを超える」
今週のの市場分析ページには、下記の記事が掲載されました。
- スタンダードバンク東京支店長の池水雄一氏による「中央銀行の金保有」
- はじめての金読本よりの「金融緩和は金投資需要の追い風に」
また、今週の主要経済指標の結果と解説は、下記のリンクでご覧いただけます。
なお、今週の市場を日本語で解説しているビデオは下記のリンクでご覧ください。
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