ニュースレター(2012年12月21日)1651.50ドル
週間市場ウォッチ
先週金曜日のPM Fix価格は、トロイオンスあたり1651.50ドルと、2.6%下げています。
週明け月曜日は、オバマ米大統領とベイナー下院議長の財政の崖の会談が行われ、協議が進展している兆候から、合意の期待が高まり、金価格は緩やかに上昇することになりました。
この進展とは、ベイナー下院議長が、オバマ大統領が求めている富裕層増税を容認する姿勢を見せ始めていたためです。
翌火曜日に金価格は、トロイオンスあたり1666ドルまで大きく下げることとなりました。ロンドンPM Fixの時間から下げ始めた要因は、その頃に2万ロット(約62トン)の売り注文が、Comex Feb Goldで出たことであることが、スタンダードバンク東京支店長の池水雄一氏のレポートで伝えられています。
これは、財政の崖が早期決着する可能性からの楽観論によるリスクオフが進んだことなども要因のようですが、ファンドが年末のポジション整理をするにあたり、大きな売りを入れることで価格が下がり、ストップロスを発動し、急落した模様です。
ブッシュ減税のタイムリミットが迫る中、キャピタルゲイン税率が上がるまでに利益を確定する動きがあるとも伝えられています。
水曜日の市場は、前日の大きな下げの後、狭いレンジで取引が行われることとなりました。株式市場においては、財政の崖の話し合いが進む中、共和党が年収100万ドル以上の富裕層を除く減税延長の法案を下院に提出する構えを見せているのに対し、オバマ大統領が拒否権を行使する予定であることが伝えられ、悲観的ムードが広がり、下げることとなりました。
木曜日もまた、金価格は下げることとなりました。これは、休暇前の薄商いの中、同日発表された米国GDPの確定値が前年比3.1%と予想を上回ったことからです。経済の回復は量的緩和の必要性を後退させるためです。また、「財政の崖」の話し合いの進展に関する懸念も要因となっているようです。
金曜日は、昨日の下げを緩やかに戻したものの、クリスマス休暇を控えうす取引の中、狭いレンジの取引となりました。
- S&Pが、ギリシャ格付けを「選択的デフォルト」から「Bマイナス」に引き上げたこと。
- 日銀が資産買い入れ等基金の資産を10兆円増額の76兆円とすることを全会一致で決定したこと。
- IMFのデータによると、11月にブラジル中銀が、14.7トン金を積み増し、67.2トンとその総量を8月以来2倍としたことが明らかになったこと。ベラルーシ、ロシア、韓国も先月金を積み増しているとのこと。イランは、8月から10月までにその金の総量を4倍の31トンとしたこと。
ブリオンボールトニュース
私が日本に出張中に、ウォール・ストリート・ジャーナル日本版のコラム「これほどのボラティリティがあっても金はまだセーフヘイブンか」で、ブリオンボールトリサーチ部門の分析、ブリオンボールトの金投資家インデックスの11月の結果が取り上げられていました。記事全文(日本語)は、下記のリンクでご覧いただけます。
http://jp.wsj.com/public/page/0_0_WJPP_7000-559033.html?mg=inert-wsj
今週水曜日にブルームバーグで、ブリオンボールトの顧客ベースが、2012年10月末までの会計年度において、前年比29%増となったことが伝えられました。この記事全文(英語)は、下記のリンクでご覧いただけます。
http://www.bloomberg.com/news/2012-12-19/bullionvault-says-customer-acc…
今週市場分析ページには、下記の記事が掲載されました。
- ブリオンボールトリサーチ主任エィドリアン・アッシュの「金相場の見通しとバーゼルIIIとそれに関わる意見について」
- ブリオンボールトリサーチ部門の「中国ファンド管理会社が金ETFのローンチを申請」
- はじめての金読本より「続・自分年金の一部として」
また、今週の主要経済指標の結果と解説は、下記のリンクでご覧いただけます。
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