ニュースレター(2012年10月5日)1784ドル
週間市場ウォッチ
今週金曜日の金価格は、PM Fix価格がトロイオンスあたり1784ドルと前週同価格から0.4%の上げとなっています。
ドル建て金価格は今週過去11ヶ月の最高値を更新しました。また、ユーロ建て金価格は、月曜日に史上最高値を再び更新しました。
それでは、今週一週間の金価格の動きを追ってみましょう。
週明け月曜日は、金価格はロンドン時間午後に急騰することとなりました。これは、前週金曜日に発表されたスペインの金融機関に行われたストレステストの結果、スペイン銀行の資本不足は593億ユーロと市場の予想規模を下回るものであったため、ユーロが上げている中、米シカゴ連銀のエバンス総裁が、CNBC のインタビューで長期MBSと米国債を計850億ドル購入するペースは2013年末までは適切だと言えようと述べたことが、価格を押し上げたためです。
これは、オープンエンド型の追加量的緩和第三弾の期間が示唆されたことから、ファンドの買いを呼び込んだ模様です。また、先月末に四半期末であることから手仕舞いをしたファンドが、新たな買いを入れてきたことも要因となっています。
翌火曜日と水曜日は、木曜日に発表されるECBの金融政策発表とFOMCの議事録、また金曜日の米国雇用統計の発表を前に、狭いレンジで価格は推移することとなりました。
木曜日は、ドル建て価格で今年の最高値を更新しました。これは、ECBの金融政策発表後の記者会見で欧州中央銀行のドラギ総裁が、「すべての条件が整い次第、ユーロ圏重債務国の国債を 買い入れる用意ができている。」と言明したことから、市場に安心感が広がり、ユーロが上げると共に金が上げることとなりました。
また、3日のシリアによるトルコへの越境攻撃に対するトルコによる報復などから、2国間の緊張感が高まっている地政学的問題も金を押し上げる要因となった模様です。その他、ここ数週間残高を増やしている金ETFの最大銘柄「SPDRゴールド・シェア」が更に9トン残高を増やし1333.4トンと過去最高値となったことも、要因と考えられます。
本日は、市場注目の米国雇用統計が発表されました。この結果が、市場予想と同レベルであったものの、前回数値が9万6千人から14万2千人へと4万6千人上 方修正され、失業率もまた7.8%と前回8.1%から下げたことから、雇用状況の改善が見られたことから、金価格は急落することとなりました。
ブリオンボールトニュース
今週ブリオンボールトは、個人投資家の金現物投資傾向を表す、「金投資家インデックス」を開発したことを発表しました。これは、毎月のブリオンボールトの顧客の投資傾向を示すもので、ネット購入者数とネット売却者数の差を、全体の金保有者の割合で表示し、ネット購入者数と売却者数が完全に一致した際の数値を50としたものです。ダウジョーンズで発表された内容(英語)は、下記のリンクでご覧いただけます。
futures.tradingcharts.com/.../DJ_BullionVault_Launches_Gold...
今週市場分析ページには、下記の記事が掲載されました。
- ブリオンボールトのリサーチ主任エィドリアン・アッシュの「新経済指標:金投資家インデックス」
- スタンダードバンク東京支店長の池水雄一氏の「東京工業品取引所 その2」
- はじめての金読本より「追加緩和をめぐる感想」「続・追加緩和をめぐる感想」
また、今週の主要経済指標の結果と解説は、下記のリンクでご覧いただけます。
なお、今週の市場を日本語で解説しているビデオは、下記のリンクでご覧いただけます。
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