ニュースレター(2012年10月12日)1766.75ドル
週間市場ウォッチ
今週金曜日の金価格は、PM Fix価格がトロイオンスあたり1766.75ドルと前週同価格から1%の下げとなっています。
今週一週間の価格の動きは下記のようになります。
週明け月曜日は、先週金曜日の雇用統計の結果から、更に金価格は下げることとなりました。
この雇用統計の内容は、9月非農業部門雇用者数が予想とほぼ同レベルの11.4万人であったものの、8月9.6万人から14.2万人に上方修正され、同月失業率が7.8%へと前回の8.1%から下げ、2009年1月以来の低い水準となったことから、雇用状況改善が示唆されるものとなったためです。雇用条件改善は、FRBによる金融緩和の必要性を下げることとなりますので、金価格は下げることとなります。
火曜日、ロンドン時間午後に、金価格は更に下げることとなりました。これは、前日同様、先週金曜日の雇用統計の結果の影響と共に、ギリシャのサマラス首相との会談で訪問しているメルケル独首相へのギリシャにおける抗議デモなどから、ギリシャ情勢への懸念が浮上したからでもあります。
また、同日国際通貨基金(IMF)が、世界経済成長見通しを、2012年3.3%、2013年は3.6%へと下方修正されたことも、リスクオフの傾向を強め、株価を下げることとなった模様です。
水曜日は、狭いレンジで価格は推移することとなりました。
木曜日の価格の動きは、二つのニュースがきっかけとなりました。
一つは、米格付け会社S&Pによるスペインの長期債務の格付けが2段階引き下げられたこと。もう一つは、米国の先週の新規失業保険申請件数が2008年2月以来の低水準であったことです。
スペイン国債の格下げにより、ユーロ売りから金価格を押し下げたものの、その後、このためにスペイン政府の支援要請が近いのではないかという憶測から戻すこととなりました。また、米国雇用市場の改善は、先週の雇用統計の結果の動き同様、金融緩和の必要性が薄れ、金価格を押し下げるものとなります。
本日は、ロンドン時間午後発表された、米国指標の10月ミシガン大消費者信頼感指数が過去5年間で最も高いものとなったこと、利益確定の売りなどから金価格は押し下げられることとなりました。
市場ニュース
- IMF世界銀行総会が東京で行われ、国際通貨基金(IMF)が2012年と2013年の世界の経済見通しは下方修正したこと。ここでは、先進国と共に、新興国の成長率も下方修正されたこと。
- 米格付け会社S&Pがスペインの長期債務格付けを2段階引き下げることを発表。このトリプルBマイナスは、投資適格とされる等級の中で最も低い水準。
- 金ETFの残高が2595トンと史上最高値を今週も更新。
- 中国の香港からの金輸入が、8月に月ꌬ比29%増加したこと。
ブリオンボールトニュース
今週初めに、金価格の狭いレンジで取引が行われている背景を解説した、ブリオンボールトのリサーチ主任のエィドリアン・アッシュのコメントが、米国経済サイトMarketWatchで取り上げられました。この記事(英語)は、下記のリンクでご覧いただけます。
http://www.marketwatch.com/story/gold-inches-up-tentatively-after-3-day…
また、先週発表された、ブリオンボールトが開発した「金投資家インデックス」が英国エコノミスト誌の、経済関連コラムButtonwoodの金投資のレポートで取り上げられ、これによると2010年初旬より個人投資家の金投資への強気姿勢見られということがレポートされています。この記事(英語)は下記のリンクでご覧いただけます。
今週市場分析ページには、下記の記事が掲載されました。
- スタンダードバンク池水雄一氏の「東京工業品取引所 その3」
- はじめての金読本から「2012年上半期の世界金需要」
- ブリオンボールトリサーチ部門の「イランにおいて、自国通貨を保護するために金貨小売商が逮捕される」
また、今週の主要経済指標の結果と解説は、下記のリンクでご覧いただけます。
なお、今週の市場を日本語で解説しているビデオは、下記のリンクでご覧いただけます。
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