ニュースレター(16/03/2012)1658ドル
週間市場ウォッチ
本日金価格は、ロンドンPM Fixがトロイオンスあたり1658ドルと前週から1.7%下げています。
週明け12日は、翌日に米国連邦公開市場委員会(FOMC)を控える中、模様眺めの市場となり、金価格も週末から緩やかに下げ、トロイオンスあたり1700ドルを下げることとなりました。
13日は、英国時間に米国2月小売売上高が予想を上回るものと発表されたために、FRBによる追加量的緩和観測が後退し、金は売られることとなりました。
その後、市場が注目していた連邦公開市場委員会(FOMC)の発表を待つ中戻していた金価格も、FOMCが政策金利を据え置くことを発表し、その声明で金融政策に変更はないことが確認されたものの、追加量的緩和に触れることがなかったために、金は急落することとなりました。
また、米連邦準備理事会(FRB)が国内金融機関19社を対象に実施したストレステスト(健全性審査)で、シティーグループなど4社が不合格となったことが明らかとなりました。しかし、JPモーガンが配当を開始するといった、予想を上回る好結果にリスクオンモードとなり、株式市場が上げ、金さらに売られることとなりました。
14日金価格は、前日に引き続きトロイオンスあたり1635ドルとさらに下げることとなりました。この間株式市場は上昇しており、金市場から資金の流出が行われている模様です。
15日は、ロンドン時間午後3時以降金価格はドル安が進むと共に、緩やかに上昇し、トロイオンスあたり1660ドルを超えることとなりました。
16日は米国2月消費者物価指数が、前月比0.4%と、上昇幅が過去10ヶ月で最大となったことから、ユーロとポンドが対ドル上げ、金価格もまた上昇しました。この上昇率の要因は、ガソリン価格の上昇であり、これは先月6%上昇し、2010年12月以来の最大の上げ幅となりました。
市場のニュース
- 10日発表の中国2月貿易収支は、315億ドルの貿易赤字となりました。これは、少なくとも過去10年間で最大の赤字幅。しかし、中国春節(旧正月)の影響などから、アナリストはこの数値に歪が生じた可能性があると慎重な見方をとっているとのこと。
- 12日行われたEU財務相会合においては、ギリシャ向け第2次金融支援の開始が正式に決定され、同国の20年時点の債務の対GDP比率は117%まで低下する見通しとなりました。また、スペインに2012年中の追加的な財政赤字削減策(財政赤字の比率を11年の8.5%から5.3%に引き下げること)を求めることで 合意しました。
- FOMCで政策金利は据え置かれ、声明として、オペレーション・ツィストプログラムは継続。異例に近い水準の金利は、少なくとも2014年終盤まで正当化される可能性が高いと、従来の金融政策に変更はなく、金融の追加量的緩和に関して特に触れることもありませんでした。
- 米連邦準備理事会(FRB)が国内金融機関19社を対象に実施したストレステスト(健全性審査)で、シティーグループなど4社が不合格となりましたが、予想を上回る好結果となりました。
- 16日に、インド政府は金にかかる関税を現在比2倍の4%へ引き上げることを提案しました。詳しくは市場分析ページ「インドが金への関税を2倍へと引き上げる計画」をご覧ください。
BullionVaultニュース
今週、ブリオンボールト設立者・代表取締役のポール・タスティンが、マイクロソフトのポータルサイトであるMSN.comにおいて、景気後退時に成功を収めている企業家として、フェイスブックの創設者のマーク・ザッカバーグ氏と共に取り上げられました。この記事の全文(英語)は下記でご覧いただけます。
http://money.uk.msn.com/make-money/entrepreneurs-who-profited-during-th…
また、本日米国経済サイトStreet.comでインドの金市場に及ぼす影響について、弊社リサーチ主任のエィドリアン・アッシュがインタビューされ、解説しています。このインタビュー(英語)は、下記のリンクでお聞きいただけます。
http://www.thestreet.com/video/11458705/does-indian-gold-buying-really-…
今週の市場分析ページには、下記の記事が掲載されました。
- ブリオンボールト・リサーチ主任エィドリアン・アッシュの「金価格の上昇時期を予想すべく金価格の上昇パターンを検証」と「インフレーションが顕著となることで更なる輝きを見せる金」
- スタンダードバンク東京支店長の池水雄一氏の「CFTC Commitments of Traders Report」
- はじめての金読本より「2011年金需給データを読む(3)」
- ブリオンボールトリサーチ部門の「インドが金への関税を2倍へと引き上げる計画」と「金相場が12年連続上昇することを予想」
また、今週の主要経済指標の結果と解説は、下記のリンクでご覧いただけます。
なお、今週の市場を日本語で解説しているビデオは、下記のリンクでYouTubeサイトでご覧いただけます。
また、弊社リサーチ研究員のベン・トレィノアの金市場のまとめ(英語)はこちらでご覧いただけます。
https://www.youtube.com/watch?v=wOxn_4FeAKo&context=C4d4589eADvjVQa1Ppc…
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