金市場ニュース

ニュースレター(10月17日)1234.25ドル 世界経済への懸念からリスクオフが進み金相場は急伸 

週間市場ウォッチ

先週金曜日のPM Fix金価格は、トロイオンスあたり1234.25ドルと前週同価格から1.2%上げています。

週明け月曜日は、週末に行われたIMFのイベントでFRBのフィッシャー副議長の「海外の成長が予想を下回ることで、利上げが遅れる可能性がある」というコメントからも、前週からの世界経済の停滞の懸念がさらに広がり、株価が大きく下げ、ドル高にも調整が入り、安全資産としての金が買われ、金相場が上昇することとなりました。

翌火曜日は、ドイツとユーロ圏のZEW景況感調査、ユーロ圏鉱工業生産の数値が、経済の停滞を示唆する数値であったために、ボンド及びユーロが対ドル下げ、ポンド建て、ユーロ建て金相場がそれぞれ上昇することとなりました。しかし、ドル建て金相場は大きく上げること無く、ニューヨーク時間終了後に緩やかに下げることとなりました。

水曜日は、同日発表された米国小売売上高が前月比-0.3%となり、その後明けたNY市場で株価が今年最低値を付け、金相場はトロイオンスあたり1245ドルを越え、一日の上げ幅が2%と急上昇することとなりました。また、米国債10年物は過去17ヶ月で最も低い水準の2%を割るなど、主要国債券が買われることとなりました。また、米国でのエボラ出血熱の2人目の感染が確認されたことも、市場心理を冷やした模様です。

木曜日は、前日大幅な下げを見せた株式市場は、アジア、ロンドン時間では下げたものの、NY時間で同日発表された米国週次新規失業保険申請件数が14年ぶりの低水準となり、フィラデルフィア連銀景況指数も改善を示したことから緩やかに下げ幅を縮小し、金相場は前日の上げを多少戻すこととなりました。その後、ロンドン時間午後にブラード・セントルイス連銀総裁が量的緩和第3弾の終了先送りを提案したことから、金相場も上げて反応したもの、結果的には狭いレンジでの動きとなりました。

本日金曜日は、米国主要指標の9月住宅着工件数や10月ミシガン大消費者信頼感指数が予想を上回ったことから、株価が戻し金相場は多少下げています。

他の市場のニュース

  • 銀の値決めの新たな方式にJP Morgan chaseが参加し、HSBC、Mitsui、Scotia Mocatta、UBSと5社になったこと。
  • 金値決めの新方式は12社が提案募集締め切りまでに提案を提出されたこと。なお、このプレゼンテーションが来週24日に行われることがLBMA会員へ本日連絡があり、私も出席する予定です。
  • プラチナとパラジウムの値決めの新方式はLMEが行うことになることをブルームバーグが伝えたこと。

ブリオンボールトニュース

今年夏に欧米のお客様へ提供を始めました、100グラム金地金格安配送サービスが、今週16日から日本のお客様もお使いいただけることとなりました。このサービスでは、配送及び保険を含む手数料は、保有金地金評価額の3-5%と格安となっています。詳細は下記のリンクをご利用ください。

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今週のブリオンボールト市場分析ページには下記の記事が掲載されました。

今週の主要経済指標の結果は、下記のリンクでご覧いただけます。

ロンドン便り

今週、英国のメディアでは、エボラ出血熱の感染者の急増のために、英国の飛行場での検閲が始まったことを伝えています。

ご存知のように、米国では3人目の感染者がでたことが伝えられていますが、英国では現段階では感染者はでていません。昨日は、マドリッド空港に着陸したエアフランス機に感染が疑われる患者がいたことも伝えられていますので、欧州の国々の危機感は高まっています。

本日は、英国海軍の軍艦が医療関係者と医療機材を乗せし、シエラレオネへ向かっています。この軍艦は、海上に浮かぶ病院の役割となり、シエラレオネでエボラ出血熱と戦う医療関係者などのサポートを行うとのことです。

既に今年に入り4500人を超える死者を出している、50-80%の致死率というこの病気の広がりは、株価を下げるなど金融市場をも動かしつつあります。

早期に事態収束の目処がつくことをただただ祈ってやみません。

ホワイトハウス佐藤敦子は、オンライン金地金取引・所有サービスを一般投資家へ提供する、世界でも有数の英国企業ブリオンボールトの日本市場の責任者として、セールス、マーケティング及び顧客サポート全般を行うと共に、市場分析ページの記事執筆および編集を担当。 現職以前には、英国大手金融ソフトウェア会社の日本支社で、マーケティングマネージャーとして、金融派生商品取引のためのフロント及びバックオフィスソフトウェアのセールス及びマーケティングを統括。

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