金市場ニュース

ニュースレター(1月15日)1093.75ドル 中国リスク、原油下落による株価の乱高下に、金相場も揺れる

今週水曜日からロンドン事務所に戻ってまいりました。そこで、今週から通常通りニュースレターを配信させていただきます。

週間市場ウォッチ

今週金曜日のLBMA金価格のPM価格はトロイオンスあたり1093.75ドルと、前週同価格から0.7%下げています

週明け月曜日、日本が祝日の間、年初からの上昇分の利益確定などからも金相場は緩やかに下げることとなりました。また、同日原油が前日比5.3%大幅に下げたことも、金を含むコモディティ全般を引き下げた要因でもあった模様です。

火曜日金相場は前日の下げの流れを受け継いで、更に下げることとなりました。この要因は、30ドルを割ることとなった原油の下げ、通国の通貨当局による人民元抑えこみの介入もあり、人民元の下げが落ち着いたことによる株価の上昇などでした。

水曜日金相場は、中国人民元が下げ止まる中、前日欧米株が上昇した流れを受け継げず、上海株は2.4%の下げと前年8月以来の安値となり、金相場は下げで始まったものの、ロンドン時間午後に上昇することとなりました。これは、米国株がダウ平均株価が2.2%、ナスダック総合株式指数は3.4%、S&Pが2.5%と大きく下げ、リスクオフで金が買われことからでした。

同日注目の中国貿易収支は、609億ドルの黒字と、昨年10月以来の高い水準となりました。しかし、中国の輸出高は2015年に人民元建てで7%下げており、これは、2009年以来初めての前年比マイナスとなります。

木曜日金相場は、前日の上昇分を失い更に下げることとなりました。これは、前日米国株が大きく下げ、金が買われたものの、同日はその反発と、原油価格も多少上げたことが好感され、米国株が上げる中、金が下落することとなりました。

本日金曜日は、中国上海総合指数が、中国当局の市場・経済運営への懸念などから、前日比3.55%下げ、香港市場も、ハンセン中国企業株(H株)指数が2.6%安、ハンセン指数は1.5%安で引けています。

ロンドン時間には欧州株が下落し、原油価格もバレルあたり30ドルを割ったことからも、リスクオフが進み、金が上昇することとなりました。

その他の市場のニュース


  • 先週金曜日にICBCスタンダードバンクが、コモディティ取引から昨年撤退したドイツ銀行の貴金属保管場所を譲り受け、クリアリングに参加するために申請したと、関係者の話しとしてロイターが伝えていたこと。

ブリオンボールトニュース

弊社ブリオンボールトが、スコッチウィスキーの専門家ルーパート・パトリックと昨年9月に設立した、スコッチウィスキーの投資サービス、「ウィスキー・インベスト・ダイレクト」について、本日日経ビジネスが「ウィスキーを年利8%の投資商品にした会社」と取り上げています。

また、米主要経済サイトのMarket Watchの「金が2セッション下げ、1100ドルを割る」という11日の記事で、ブリオンボールトのリサーチ主任のエィドリアン・アッシュの下記のコメントが取り上げられています。

「新年の金相場の上昇はよく起こっている現象だ。2006年から10年の間に金にとっては最良の月となっている。実際、1月にドル建てで下げたことは2度のみで、平均して4.7%上昇している。」

しかし、金相場が今週に入り下げていることに対し「(このままで行けば)金は5年連続で1月に上昇したことになる。この上昇が保持されるかどうかは、他の資産クラスの動向によるだろう。」と続けています。

ロンドン便り

今週英国では、2人の偉大なアーティストを失ったことに関するニュースで溢れています。

1人は、10日に亡くなった歌手のデビッド・ボウィ氏で、もう一人は昨日亡くなった俳優のアラン・リックマン氏です。奇しくも二人共69歳でがんで亡くなったとのこと。

デビッド・ボウイ氏は、グラムロックを代表するミュージシャンとしてそのキャリアをスタートし、その後「レッツ・ダンス」など、ジャンルを超えて世界的に有名になり、役者としても「戦場のメリークリスマス」に出演するなど、その多岐にわたる才能は広く認められていました。

晩年はニューヨークに住んでいたようですが、英国人にとっては、彼は英国人アーティストでその尽きることのないクリエィティビティなどからも広く尊敬を集めていました。

そして、もう一人はアラン・リックマン氏です。彼は昨日亡くなったことが伝えられましたが、本日の主要日刊紙の一面は彼の写真で埋め尽くされていました。

彼の代表作は、映画「ハリー・ポッター」のセブルス・スネイプ教授役、「ダイ・ハート」のテロリストのハンス・グルーバー役などですが、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー等の舞台でも活躍し舞台のアカデミー賞でもあるトニー賞にもノミネートされていますが、近年は映画監督としても精力的に活動していました。

デビッド・ボウイ氏が亡くなる2日前に「ブラックスター」アルバムをリリースしたように、アラン・リックマン氏も亡くなる直前まで映画出演を続けています。その映画の「Eye in the Sky」が3月に、「Alice Through the Looking Glass」が5月に公開予定とのこと。

2人の早すぎる死に、英国の人々のショックは大きいようです。そして、世界から多くの人々が2人へ追悼の言葉を送っていますが、ベルリンの壁が崩壊した当時西ベルリンで住んでいた彼に対し、ドイツの外務省は、デビッド・ボウイ氏へ「さようなら、今やあなたはヒーローだ。壁崩壊を助けてくれてありがとう。」とツィッターで投稿していたようです。

音楽や演劇の世界を超えて、人々に影響を与え続けていたお二人の冥福を心からお祈りします。

ホワイトハウス佐藤敦子は、オンライン金地金取引・所有サービスを一般投資家へ提供する、世界でも有数の英国企業ブリオンボールトの日本市場の責任者として、セールス、マーケティング及び顧客サポート全般を行うと共に、市場分析ページの記事執筆および編集を担当。 現職以前には、英国大手金融ソフトウェア会社の日本支社で、マーケティングマネージャーとして、金融派生商品取引のためのフロント及びバックオフィスソフトウェアのセールス及びマーケティングを統括。

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