金市場ニュース

ニュースレター(09/03/2012)1687.50ドル

週間市場ウォッチ

本日金価格は、ロンドンPM Fixがトロイオンスあたり1687.50ドルと前週から1.0%下げています。

また、銀価格はロンドンFix価格がトロイオンスあたり33.87ドルと、先週から3.8%下げています。

週明け5日は、アジア時間に行われた中国人民代表大会で、温家宝首相が2012年の国内総生産(GDP)伸び率について、これまでの目標値8%を修正し、7.5%を目指す方針を示しました。そのため、中国、アジア株が下げ、金価格も下げることとなりました。

翌 6日は、週末から主要メディアでレポートされてきたギリシャ債務交換の民間債権者の高い自発的参加率を得られない可能性があるという憶測が市場に広がり、 欧州株式が下げると共に、ユーロも売られ、ドルが買われる中、金も大きく売られ、トロイオンスあたり1666ドルまで下げることとなりました。

7日水曜日は、ギリシャ債務交換の民間債権者の受け入れ期限が翌日と迫る中、ドイツ大手銀行などが参加を表明するなど、前日とは異なりポジティブなニュースがレポートされることとなり、ユーロが買われ、金も緩やかに戻すこととなりました。

8日もまた、終日ギリシャ債務交換の民間債権者の参加率に市場は注目することとなりました。そして、前日に続き債務交換に十分な水準の参加率となるというポジティブなニュースで、金価格はトロイオンスあたり1700ドルへ戻すこととなりました。

9日、ギリシャ政府は、ギリシャ国債を保有する民間債権者の83.5%が債務削減に応じたことを発表しました。これを市場は好感し金価格が緩やかに上昇していましたが、昼過ぎの米国非農業部門雇用者数が、22.7万人増と事前予想を上回り、前回も4.1万人上方修正するなど、雇用の改善がみられ、追加量的緩和の期待が遠のき、金価格はトロイオンスあたり20ドル近くを下げることとなりました。

その後、米国格付け会社フィッチが、ギリシャの格付けを「C」から「RD-制限的デフォルト」への格下げを発表し、また、下げも一巡すると、欧米株式の上げと共に、金は大きく戻すこととなりました。

ちなみに、フィッチのギリシャ格下げは、他の主要格付け会社ムーディーズとS&Pに続くものです。

市場のニュース

  • 7 日に米連邦準備理事会(FRB)が、インフレを引き起こすことのないよう、追加量的緩和実施の際に不胎化(sterilization)を検討しているこ とが報道されました。これは、FRBが国債買い入れを通して市場に投入した資金を、短期的に低金利で市場から借り入れ、資金を市場から引き上げることでインフ レを防ぐというもの。
  • 8日、イングランド銀行と欧州中央銀行(ECB)は、それぞれ政策金利を0.5%と1.0%に据え置くことを発表。
  • 9日、ギリシャ政府は、9日にギリシャ国債を保有する民間債権者の83.5%が債務削減に応じたことを発表。これにより、EUと国際通貨基金(IMF)による1300億ユーロのギリシャ向け追加支援策の条件が満たされたこととなりましたが、ギリシャ政府は、債務削減のために、債務交換の参加率を高めるために、すべての投資家に削減への参加を義務付ける「集団行動条項」を発動する構えであると伝えられています。そのため、これが、クレジットデフォルトスワップ(CDS)の支払いが発生する債務不履行とみなされるかを、国際スワップ・デリバティブズ協会(ISDA)が決定すべく9日昼過ぎから協議中となっています。

BullionVaultニュース 

今週の市場分析ページには、下記の記事が掲載されました。

また、今週の主要経済指標の結果と解説は、下記のリンクでご覧いただけます。

なお、今週の市場を私が日本語で解説しているビデオは、下記のリンクでYouTubeサイトでご覧いただけます。

https://www.youtube.com/watch?v=1nIkZDvQ7KE&feature=youtu.be

また、弊社リサーチ研究員のベン・トレィノアの金市場のまとめ(英語)はこちらでご覧いただけます。

https://www.youtube.com/watch?v=yIOfM5fVqKQ&context=C4d4589eADvjVQa1Ppc…

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ホワイトハウス佐藤敦子は、オンライン金地金取引・所有サービスを一般投資家へ提供する、世界でも有数の英国企業ブリオンボールトの日本市場の責任者であると共に、市場分析ページの記事執筆および編集を担当。 現職以前には、英国大手金融ソフトウェア会社の日本支社で、マーケティングマネージャーとして、金融派生商品取引のためのフロント及びバックオフィスソフトウェアのセールス及びマーケティングを統括。

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