LBMA2013年相場予想まとめ
スタンダードバンク東京支店長の池水雄一氏が、「池水雄一のゴールドディーリングのすべて2」で、ロンドン貴金属市場協会(LBMA)の予想詳細について解説しています。
先々週のダイジェストに続いてLBMAの相場予想詳細が発表されたので、今週はそれを紹介しましょう。相場予想はあくまで予想なので、プロはこういう考え方をしているのか、程度の参考にするくらいが懸命です。未来のことはまさに神のみぞ知るの世界ですから。ただそんな中でも20人のプロが程度の差こそあれ ほぼみんなが強気の予想をしているというのは注目に値しますね。
先々週コラム:「LBMA 2013年相場予想」
すべてのアナリスト(20名)が貴金属4商品すべてに対して、少なくとも5%の相場上昇を予想しています。また世界経済の不安から同じくすべての貴金属において激しい価格変動があるとも予想しています。
昨年以前の数年間の2桁にも及ぶ価格の上昇率と比較すると2012年のゴールドはわずか4%の上昇となりましたが、今年の予想は昨年の実績に近い5.3%の上昇という結果になっています。明らかに昨年の同じ時期、10%以上の上昇を予測したときよりも「強気」度合いは減少しています。2012年で ゴールドは12年連続上昇となりましたが、2007年以来の初めて、歴史的高値を更新していない年となりました。
アナリストの予想では2013年ゴールドの取引レンジは1529ドルから1914ドル、平均価格予想が1753ドル。ゴールドを押し上げる要因は、 QE3を通してのアメリカのバランスシートの拡大、ドルの更なる弱体化、中国とインドの現物需要の伸び、ゴールド供給の伸び悩み、中央銀行のゴールド買い、などが上げられている。一方、下げの要因としては、ドルの上昇、世界の実質金利の上昇、実需の減退(特にインド)、ETFの買いの減少などが上がって いる。
ちなみにもっとも低い安値予想は1400ドル、高い安値予想は1642ドル。(これはもう外れましたね。)もっとも低い高値予想は1720ドル、高い高値予想は2100ドルで、それを越える高値予想はありませんでした。2000ドルを越える高値予想をした人(2000-2100ドルの間ということになり ますが)8人。2011年9月につけた1920ドルの歴史的高値を越える高値を予想したのは11人と約半分という結果でした。一番低い平均価格は1600 ドルで二人。一番高い平均価格は1900ドルでした。
2013年はすべての貴金属が上がるとアナリストたちは予想しているが、その中でももっとも強気の見方はシルバーに関して。供給の伸びは限られているのにもかかわらず、産業用需要、投資用需要ともに伸びが見込まれるというのが強気の要因。2013年の予想平均価格は33.21ドルで2013年の1月第一週(この予想が集められた週)の平均価格の9.4%高を予想しています。取引レンジは26.20から39.75。価格下落の可能性としては、供給の増加と 世界の景気の下降があげられています。
もっとも低い安値予想は23ドル、高い安値予想は29.5ドル。もっとも低い高値予想は31ドル(もう外れていますね。)、高い高値予想は50.25ドル。もっとも低い平均価格予想は27ドル、もっとも高い平均価格予想は40.52ドル。
プラチナは世界の生産の75%を占める南アの鉱山業の不安(労使問題)から来る供給不安がマーケットの最大の懸念となっています。この状態は今後も続く と考えられる一方、需要サイドも中国などでの増加が見込まれ、プラチナも強気の見通し。2013年の平均価格予想は1682ドルで6.8%のの上昇。
もっとも低い安値予想が1386ドル、高い安値予想は1550ドル。もっとも低い高値予想は1675ドル(もう外れています。)、高い高値予想は 2000ドル。もっとも低い平均価格予想は1575ドル、高い平均価格予想は1844ドル。やはり安値予想には「生産コスト」が意識されているようです。 1400ドルを割り込む予想を出したのは二人だけでそれも1390ドルと1386ドルでちょうど昨年2012年の実際の安値のレベルでした。
パラジウムも供給面からの要因で上昇が見込まれています。特に最大の生産国であるロシアの売却減り続けており、もはやロシアのパラジウム在庫はそこをつ いています。この供給面での問題と自動車触媒からの需要の増加により、2013年の平均価格予想は744ドルで、2012年の実際の平均価格より約100 ドル高いということになります。 もっとも安い低値予想が550ドル、高い低値予想が675ドル。
もっとも低い高値予想が782ドル、高い高値予想は990ドル。もっとも低い平均価格予想は666ドル、高い平均価格予想は874ドル。
以上
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