2011年金需給データを読む(1)
初心者にも分りやすい金のブログとして、経済アナリスト、そして金市場の第一人者の豊島逸夫氏にも推薦されている「はじめての金読本」で、先日発表された、ワールドゴールドカウンシルの2011年金需給最新レポートのデータが分析・解説されています。

先般、2011年通年の金需給データが発表されましたので、二回に分けて、需給の動向について紹介しましょう。
まずは供給サイドを見てみましょう。
一次的供給源である鉱山生産量は、昨年第4四半期に若干落ち込んだものの、長期にわたる金価格上昇を背景に、2009年2608トン、2010年2709トン、2011年2810トン、という具合に、着実に増加傾向が続いています。
これまで長いあいだ、二次的供給源の一つであった中央銀行による保有金売却は、すっかり影をひそめました。2010年に「売却」から「購入」へと舵が切られ、2011年にはネットで440トンもの購入となりました。理由をひと言で表せば、プリント・マネーに対する不安です。この項目は「供給サイド」から「需要サイド」へ配置換えする時期が来ていると言って良いでしょう。
もうひとつの二次的供給源であるリサイクル金は、金価格の年平均が、2009年に872ドル、2010年に972ドル、2011年に1225ドルと上昇しているにも関わらず、増加せず。増加しないどころか、2009年1695トン、2010年1641トン、2011年1612トンと、逆に減少しています。金価格に対する上昇期待が背景にあると見て良いでしょう。
では、次に需要サイドを見てみましょう。
需要サイドの最大項目といえば宝飾需要ですが、世界的な景気後退をもろにうけて、パッとしません。2009年1814トン、2010年2017トン、2011年1963トンです。国別に見ると、中国だけ増加、その他は世界的に減少、なかでも最大需要国のインドが、ルピー安による国内金価格上昇を受けて減退したことが響きました。
景気後退モードのなかで堅調なのがテクノロジー需要。2009年410トン、2010年466トン、2011年464トン。
そして注目の投資需要も堅調に推移しています。ETF関連が、2009年617トン、2010年368トン、そして2011年154トンと縮小傾向にある反面で、地金&コインの需要は、2009年779トン、2010年1200トン、2011年1487トンと、増加傾向に変化なし。現物需要の力強さが改めて注目される結果となっています。
総じて、供給サイドでは、鉱山生産は微増。対する需要サイドでは現物に対する投資需要が旺盛。また、中央銀行の購入も旺盛で、これが金購入に対する安心感を形成しているものと考えて良いでしょう。参考までにデータを掲載しておきます。
では、次回、需要の中身をもう少し個別に見て行きます。
********************
資産保護のために金の購入をお考えですか。金の調査団体であり、金現物市場を開拓しているワールドゴールドカウンシル(WGC)が資本参加をしている、オンライン金取引において世界一の実績を持つブリオンボールトでは、日本のお客様にスイスでの金保管サービスを提供しています。





