金は今売り時?買い時?
初心者にも分りやすい金のブログとして、経済アナリスト、そして金市場の第一人者の豊島逸夫氏にも推薦されている「はじめての金読本」で、金購入および売却のタイミングについて、現在の経済環境を解説した上で、提言しています。
なお、この記事は同サイトに先週金曜日掲載されたものです。

昨日は、米国FRBバーナンキ議長の発言のなかに追加緩和への明確な言及がなかったことから、マーケットは失望感に彩られ売りが先行した形に。
しかし、彼の会見の要旨を読むかぎりでは、欧州金融危機には断固対応する準備が出来ていること、景気悪化の兆候にはいつでも緩和措置で対応することが明確に述べられているのですが、どうもマーケットは緩和依存症に取り憑かれてしまっているようです。これはあぶない兆候だなあと感じています。
さて、ときどき読者からいろんな質問が届きます。そのなかに「今は売り時か買い時か」という質問があります。金読本は投資アドバイスをする積もりありませんので、すみません、その手の質問にはお答えしかねますが、たまには考え方だけでもお話ししておこうかなと思います。
まず、短期的にいつが買い時か売り時かなんてことは、プロのディーラーでさえ予測が困難なわけで、一般個人は金取引で儲けようなどと考えない方が無難です。このことはシッカリと頭に入れておいてください。また、周囲の美味しそうな話に乗らないことも大切で、金融危機の真っただ中にあって美味しい話などありません。
欲に駆られると、そんな単純なことも見えなくなるようです。
もしも金と付き合うのであれば、短期の利鞘狙いではなく、万一の保険または将来の年金の足しにというくらいの感覚で、余裕資金で日頃からコツコツと買っていくことです。
そして売り時についても日頃からお話している通り、困った時、価格がバブル化したと感じた時、あるいはリタイア後に小遣いが必要になった時。それくらいのゆったり感があって良いと思います。
もうひとつ投資的な判断として付け加えておくなら、いま欧米を覆っている金融不安が続くかぎり、金はヘッジ資産として買われ続けるだろうということです。
その反対に、金融不安が収まり、経済が好調になれば、金価格はピークを打つことになるかも知れません。向こう3、4年で収まるなどとは思っておりませんが。
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