金市場ニュース

プラチナ・銀レシオ

スタンダードバンク銀行東京支店長の池水雄一氏が、「池水雄一のゴールドディーリングのすべて2」で、プラチナと銀のレシオ(比価)の観点からそれぞれの市場について解説しています。

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今週はあまり考えることのないプラチナと銀のレシオ(比価)という観点からの、Standard Bankのアナリストの意見を紹介しましょう。

 

・ 2006年、ちょうど貴金属のETFが人気を集め始めたころのプラチナ/銀のレイシオは75くらいでした。そして2010年10月現在またほぼこのレベルにあります。このレベルは過去10年の最低レベルであり、ここでは支えられてきている。(下チャートの赤いライン)

 
 

・ したがってこのレベルではプラチナ買い、銀売りのスプレッドを推奨したい。現在は74くらい。

 

レイシオの仕込みレベル:74

目標レベル:85

損切りレベル:70

 

・ 近年、コモディティー全般が大きく上昇し投資資金の流入が続いている。このうような状況下では、直接的なロングやショートよりも、レシオのような相関の関係に投資するほうがより魅力的である。

 

・ もちろん、金と銀にはより強い相関関係が存在するが、需給の観点からプラチナのほうがより魅力的だと考える。来年2011年はプラチナは供給不足になる可能性が高く、2012年はさらに供給が足りなくなると予想している。鉱山生産構造の問題、そして南アへの極端な一極集中など、供給面の不安にはことかかないが、銀にはこのような状況はほどんどないと言える。

 

以上のような状況がある上に、プラチナと銀では需要の内訳がとても似ている(下表)。それにもかかわらず銀のほうがここ数週間の上昇幅が大きい。

 

長期的には需要の内訳の影響は同じように価格に織り込まれると考える。そうするとやはり、銀とプラチナの価格形成で大事なのは「供給」ということになるだろう。そして、供給を見たときやはりプラチナのほうが価格上げの圧力が大きいといえる。

 

●プラチナ2009年の需要内訳

宝飾:38%

工業用需要(自動車触媒を含む):42%

投資需要:10%

 

●銀2009年の需要内訳

宝飾(銀器を含む):35%

工業用需要(写真を含む):48%

投資需要:17%

 

・ 価値標準としての金

 

もし金が貴金属の中での価値標準であるとするならば、プラチナは評価が低すぎ、銀は評価が高すぎる。ゴールド・銀・レシオとゴールドプラチナ・レシオを比べるとこれがはっきりする。この流れは2009年3月にコモディティが底を打ってからずっと続いている現象である。銀とプラチナの非常に似通った需要内訳から考えると現在の銀のプラチナを大きく越える上昇は、そう長くは続かないと考えるのが妥当であり、プラチナが上昇するか、シルバーが下落するかして、 プラチナ・銀のレシオが再び広がるものと考える。

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金及び銀の相場およびヒストリカルデータをご覧になるには、ブリオンボールトのリアルタイムチャートをお使いください。

 

池水雄一氏は、貴金属ディーリングの世界でも第一人者。上智大学を卒業後、住友商事、クレディ・スイス、三井物産、スタンダードバンクと貴金属ディーリングに一貫して従事し、現在はスタンダードバンク東京支店長。Oval Next Corp.サイトで市場分析ブルース(池水氏のディーラー名)レポートも掲載。

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