ニュースレター(2013年3月15日)1595.50ドル 大きなニュースがない中、狭いレンジのせめぎ合い
週間市場ウォッチ
今週金曜日のPM Fix価格は、トロイオンスあたり1595.5ドルと、0.9%上げることとなりました。
週明け月曜日は、NYダウ(30種平均)が、5営業日連続で史上最高値をつける中、金価格は狭いレンジで推移する事となりました。
翌火曜日は、ドイツ連銀のバイトマン総裁が、「ユーロ危機は、ECBによる資金供給の保証を基に落ち着いているが、終わっていない。そのリスクに備え、67億ユーロ用意していた予算を144億ユーロに引き上げた」と述べたことが伝えられ、金価格は上げることとなりました。
13日水曜日発表の米国2月小売売上高は、前月比1.1%と予想及び前回を大きく上回り、過去5ヶ月で最も高い水準となったことから、前日の上げ幅を削ることとなりました。
木曜日は、同日発表された米国3/9までの週の新規失業保険申請件数が、33.2万件と前回及び予想を下回り、雇用環境が改善している事を示唆するものであったために、量的緩和後退の観測が広がり、金価格は下げましたが、その後押し戻され、昨今のレンジ1580ドルから1595ドル内に収まることとなりました。
金曜日は、前日の上げを受け継ぎ緩やかに上げることとなりました。
来週は、水曜日と木曜日に開催されるFOMC(連邦公開委員会)へと市場は注目することとなります。
市場のニュース
LIBOR(ロンドン銀行間取引金利)のスキャンダルに続き、金現物取引に世界中で利用されるロンドンFIXING価格がCFTC(米商品先物取引委員会)によって調査されている事が、ウォールストリートジャーナルで伝えられた事。
この詳細及び仕組みについては、来週お届けいたします。
ブリオンボールトニュース
今週ブリオンボールトの設立者でありCEOのポール・タステインは、ニューヨークで数々のプレスのインタビューを受けています。ドル建て金価格が低迷する中、他通貨建て価格においては上げている点など、ドル高の影響と共に、今後の見通しを語っています。
ウォールストリートジャーナルの記事(英語)はこちらでご覧いただけます。
https://www.wsj.com/articles/BL-MB-46665
また、米国主要経済サイトThe Streetにおけるインタビューのビデオは、こちらをご覧下さい
https://www.thestreet.com/video/are-gold-prices-poised-to-rally-11866969
本日の英国主要紙「ガーディアン」で、ブリオンボールトにおける英国在住顧客の保有する金地金が、金融危機以来10倍となった事がレポートされています。
https://www.theguardian.com/business/2013/mar/14/british-bullion-gold-investment-boom
英国金融街では必読の経済紙「CityAM」で、金価格が過去5年間で115%となった事に関して、弊社リサーチ主任エィドリアン・アッシュのコメントが取り上げられています。
https://www.cityam.com/five-solid-gold-years-bullion-prices/
今週市場分析ページには、下記の記事が掲載されました。
- スタンダードバンク東京支店長池水雄一氏の「CFTC Commitments of Traders Report の見方」
また、今週の主要経済指標の結果と解説は、下記のリンクでご覧いただけます。
- 主要経済指標(3月11日~3月15日)
ロンドン便り
今週英国からのニュースとしては、英国とアルゼンチンが領有権を主張するフォークランド諸島における住民投票が行われ、99%以上が英国領土として留まることを希望したことが大きく伝えられていました。
1833年から長く英国領土で、1982年にはフォークランド紛争も起こした領土問題は、現時点では実質棚上げ状態となっています。日中の尖閣諸島問題などと同様に、領土問題の解決には、長い忍耐強い外交交渉が必要なようです。
また、話は変わりますが、英国日本人コミュニティーにおいて、東日本大震災2周年ということから、今月多くのイベントが行われています。ここ英国においても多くの人々が、被災者の方々を思い力を尽くしています。私もこれからもこのようなイベントに長く携わっていきたいと思っています。がんばれ日本!
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