2012年第3四半期の世界金需要
初心者にも分りやすい金のブログとして、経済アナリスト、そして金市場の第一人者の豊島逸夫氏にも推薦されている「はじめての金読本」で、先般ワールドゴールドカウンシルが発表した、第3四半期の金需要データを分析し紹介しています。

長引く欧州の債務危機を受けて景気が減速しつつある中国、インドの金需要が気になるところです。先般発表された第3四半期の需要データを紹介しましょう。
まず、需要全体から見てみましょう。
2012年の第3四半期の需要全体を重量ベースで見ると落ち込みの大きかった第2四半期からは回復したもののトータル1084.6トン、前年同期比-11%という結果。
部門別にはどうなっているのでしょうか。
最大項目の宝飾需要は448.8トンでした。世界景気後退のなかで前年同期比-2%に留まっており、比較的堅調に推移していると見て良さそうです。
一方、投資需要は429.9トンで-16%となりました。そのなかでもとくに落ち込みの大きかったのが、金地金、金貨、メダルといった現物投資需要でした。その反面で金ETFは136.0トン、+56%となりました。一般個人需要が下向き、機関投資家需要が上向き、という言い方ができるかも知れません。
各国中央銀行の購入も-31%、96.6トンに留まっています。
さて、気になる新興国の需要はどうなったか。
宝飾需要では、中国は横ばい、インドは7%拡大。一方の現物(地金と金貨)投資需要では、中国が7トン減少、インドは9トンの拡大でした。中国の落ち込みが少し気にはなりますが、金選好の強い新興国は堅調と言って良さそうです。
(宝飾需要) 2011年第3四半期 → 2012年第3四半期
中国 131.0トン → 130.7トン
インド 126.8トン → 136.1トン
(現物需要) 2011年第3四半期 → 2012年第3四半期
中国 60.2トン → 53.0トン
インド 78.0トン → 87.0トン
堅調だった新興国と対照的なのが、欧州勢です。これまで現物需要が旺盛だったフランス、ドイツ、スイスで、この第3四半期は保有金の売却が目立ちました。もちろん利益確定の動きもあるでしょうが、長引く景気後退の影響が大きいのかも知れません。
フランス-85トン
ドイツ -51トン
スイス -53トン
その他 -44トン
本日はここまで。
(データ出典元:WGC+トムソン・ロイターGFMS)
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