金はどこで採掘されるのですか?
初心者にも分りやすい金のブログとして、経済アナリスト、そして金市場の第一人者の豊島逸夫氏にも推薦されている「はじめての金読本」で、金採掘場所の変移と現在の傾向について解説されています。

欧州の債務不安がふたたび頭をもたげてきました。欧州は巨大な金融不動産バブルの崩壊過程にありますから、やすやすと危機が収まるはずもありませんが、それにしても終わりなきモグラ叩きゲームを見ているようです。
バブル崩壊過程にあるのは米国とて同様ですが、過去の二度にわたる空前絶後の量的緩和政策が効いて、何とか持ち堪えているというのが実情でしょう。
いずれにしても、欧州にしても米国にしても、かつて日本が経験した「失われた20年」を、これから経験することになるのだろうと思われます。
金を保有している人も、これから保有しようという人も、あまり目先の値動きに惑わされることなく、金はあくまでも将来の万一に備えて保有するもの、このことをしっかり認識しておいた方がいいと思います。
さて、前置きはこれくらいにして、今日の本題に。先日、こんな質問が読者から届きました。「金はどこで採掘されるのですか?」たまには、こういう基礎的な話も取り上げておきましょう。
すでによくご存知の読者もいらっしゃるでしょうが、かつて南アフリカが年間1000トン以上産出していました。しかし長年にわたる採掘の結果で、いまや200トンの水準。しかも地下3000メートル、4000メートルという深い鉱床でしか採掘されないほど枯渇が進んでいます。
一方で産出量が過去10年で増加している国もあります。中国、ロシア、ペルー、ガーナ、メキシコなどで、なかでも新興大国の筆頭である中国は目覚ましく、2002年の202トンだったのが、昨年には371トンへ増加。おそらく中国は、2012年の需要と供給双方で世界ナンバー1になるのではないかと予想されています。国を挙げて金生産に取り組んでいるという印象です。
ついでにお話しておくと、中国は金自由化が進み、金の輸入は奨励されているようですが、輸出は実質的に許可されていないように見受けられます。そのため、まるでブラックホールに吸い込まれるように、相当量の金が中国国内に呑み込まれていくようです。
最後に、金生産国ベスト10を紹介しておきます。中国、オーストラリア、米国、ロシア、そしてようやく5番目に南アフリカが登場します。
中国の金輸入については、また別の機会に紹介します。
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