自分の年金の一部として
初心者にも分りやすい金のブログとして、経済アナリスト、そして金市場の第一人者の豊島逸夫氏にも推薦されている「はじめての金読本」で、日本で本日もトップニュースとして伝えられていた投資顧問会社の巨額な損失の問題と今週バーナンキFRB議長も議会証言で触れていた金本位制について語られています。なお、この記事は先のブログに先週金曜日に掲載されたものです。
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取り上げるにはタイミングを逸したような気もしますが、やはりどうしても避けては通れない話題をひとつ。
運用を委託していた年金基金の資金が消失したといいます。どうも得体の知れない投資顧問会社が存在するようで、あろうことか投資顧問会社を年金基金に紹介していたのが旧・社保庁のOBだったというオマケまでついていて、なにやら世も末だなあという気がしないでもありません。
などと、そんな悠長な感想で済むような話ではなく、投資顧問会社や年金基金をめぐる問題の根は深そうです。仕組みにも問題ありそうだし、人の意識にも問題ありそう、でも、結局のところ、社会の隅々にまで食い入っている「強欲」という名前のウィルスに行き着きそうです。
この強欲ウィルスは、じつに繁殖力が旺盛で伝播力が強く、これに侵されると、およそ冷静な判断力は失われます。ある意味、規制とか制度といったものが、強欲ウィルスを封じ込める役割を持ったものなのかも知れませんが、しかし、いつのまにやら自由化、規制緩和が行き過ぎて、強欲ウィルスは世界中に蔓延してしまった観があります。
と、ここで唐突に話題が切り替わります。
谷口智彦氏の「金(ゴールド)が通貨になる」によれば、最近、アメリカでは金復活論が浮上しつつあるとのことです。金を法定通貨として認める州もいくつか登場しています。ドルの過剰供給が背景にあることは明らかで、市民レベルでドルの減価に対する不安や懸念が広がりつつあるようです。
試しにamazonで "gold standard" を検索してみてください。金本位制関連の本が相当数登場していることが分かります。
市場経済が戦前と比較にならないほど拡大している現在、通貨供給の自由度を束縛する役割を果たす金本位制がそうそう容易に復活するとは到底思えません。けれど、2001年春から始まった金価格の長期上昇には、強欲と対峙する形での金復活という一面があることを、ここであらためて認識しておく必要はあるかも知れません。
と同時に、人間の意思とは無関係に価値を保持する金を、自分年金の一部として保有するという考え方も、これからは必要なのかも知れないと感じたりもします。
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