欧州不安の根は深い
初心者にも分りやすい金のブログとして、経済アナリスト、そして金市場の第一人者の豊島逸夫氏にも推薦されている「はじめての金読本」で、一段落の様相を見せている欧州の債務危機の実態を物語るデータを上げて欧州不安について解説しています。

米国経済は緩和マネーで高下駄をはいた状態。住宅市況の改善も、自動車販売の復調も、さらにいえば最高値更新をうかがうNYダウも、巨大な金融緩和の賜物といってよさそうです。
このところ金の上値が重いのも、頷けます。
にもかかわらずFRBは緩和姿勢を崩していません。引き締めれば景気は失速すると見ているからです。資産バブルが形成されつつあるのかも知れません。
それでは、もう一方の欧州はどうかと見れば、債務不安は後退しているように見えます。一部に欧州経済に回復期待があるのでしょう。
しかし、欧州の失業率は悪化の一途にあります。なかでも要注意ウォッチ対象はスペインです。
EU27ヶ国の平均失業率では10.7%ですが、債務問題でギリシャの次と目されるスペインは最新データの2012年11月で26.6%まで上昇。4人に1人しか職を得ることができない状態です。
25歳以下の若者の失業率にいたっては56.5%。2人に1人も職に就けていないことが分かります。
スペイン国内の失業者は、家族の支え、カトリック教会の支えなどがあるでしょうし、海外へ出稼ぎにも出ているのでしょう。けれど、その忍耐にも限界はあるでしょう。
社会不安はマグマのように沈殿しています。雇用なき安定など、絵に描いた餅でしょう。
マーケットが、ユーロ売り、ドル買いに傾けば、回復期待に盛り上がる米国経済とて、安泰というわけには行かないだろうと思われます。
今日は少しばかり暗い話になってしまいましたが、このことは、しっかり覚えておきたいものです。
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