中国で銀取引が急増
ブルームバーグによると、中国の上海の金取引所(上海黄金交易所)において、銀取引量が先月65%急増したとのこと。
この取引所のデータによると、この取引量は、3月の20,206トンから4月は33,293トンへと増加している。同取引所は、12日銀先物の証拠金を18%から19%へ引き上げると発表している。この引き上げは、一月未満で3度目。
また、ファイナンシャル・タイムズによると、この取引所の銀売買高は、今年初めから2,837%増加し、4月26日には7000万オンスと最大量となり、契約件数の残高は同時期に倍増した
先月銀価格は、昨年8月から175%上昇し、トロイオンスあたり50ドルに近づいた。このような価格の急騰により、中国、インド、米国などからの投資が急増している。米国においては、政府や中央銀行への信頼が失われていることから、また、中国においては、実質金利がマイナスであることなどから、インフレーションヘッジとして利用されている。
上海金取引所の銀取引量は、世界の2大拠点であるロンドン及びニューヨーク取引所量よりは少ないものの、急増している。そのため、ここでの取引が銀価格に与える影響は大きくなっている。ちなみに、最も取引量の多いニューヨークの銀先物の契約数は、平均7億オンス。
上海のAntaike Information Development Co.の銀のアナリストであるShi Heqing氏は、「中国の銀現物の需要は、電子機器および太陽発電などの工業用需要の高まりから継続し、銀貨および銀地金への需要もまた増加するであろう。さらに、2010年に中国の銀の輸入は輸出を上回り、今年もその傾向が続いている。」と、ブルームバーグのインタビューで答えている。
貴金属取引を行う、ある銀行幹部は「価格乱高下を主導するのは中国一般投資家であり、そこでは計り知れない投機熱が起きており、みなが殺到している」と話す。
UBSの貴金属ストラテジストであるEdel Tully氏は、価格急落で先週持ち高を急激に減らした中国投資家が今週初めに市場へ戻り、短期的な反発の推進力になったとして「価格急落にも中国投資家の関与は明白だ」とファイナンシャルタイムズに述べ、中国投資家の買いが続くかどうかが「1オンス50ドルを超えるかどうかを決める」とも語った。
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