金価格は原油価格に連動するの?
初心者にも分りやすい金のブログとして、ワールドゴールドカウンシル日韓地域代表豊島逸夫氏にも推薦されている、「はじめての金読本」において、金価格と原油価格の関連性について解説がされています。
この記事は、先週3月25日に同ブログに掲載されたものです。

北アフリカ中東地域は民主化の津波に飲まれています。欧州ではリビア・ショックをきっかけにポルトガル債が売られて、ふたたび財政不安が拡大。米国では不動産価格がふたたび下がり始めています。そして日本は大震災後の福島原発リスクで揺れています。世界中にリスクが蔓延している環境のなかで昨晩、ロンドンで金現物価格は1447ドルを付けました。
さて、このようなタイミングで今回取り上げる質問は、金価格は原油価格に連動するの?というものです。
結論からいえば、連動する場合、しない場合があります。それがどういうことなのか説明しましょう。
北アフリカ中東情勢でいま注目を浴びているのがリビアです。彼の地ではアルジェリアやエジプトと違って、民主化勢力を押し返しつつあった政府軍をターゲットに、フランスが主導する形の多国籍軍が空爆を始めたことで、イラクと同じ轍を踏むのではないかと心配されていますし、混乱が長期化すれば原油の供給不安につながるとの予想から、原油価格が上がり、それに連れて金価格も上がっています。
しかし、それは原油と金が連動しているということではなく、原油価格の上昇が製造業などのコストアップにつながり、それが物価上昇に結びついていくと想定されることから、インフレの保険として金が買われているわけですね。原油価格が上がってもインフレを呼び込まない環境では、それを理由に金が買われるということにはなりません。
ポイントはそれが「インフレ」に結びつくかどうか、です。現在、原油価格の上昇に金価格が反応しかけているは、インフレを呼び込みうると見られているということですね。
では、次回、インフレと金についてお話ししようと思います。
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